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スイカのメントール風味

人間の味覚は現在のところ塩味、甘味、酸味、苦味、旨味の5種類。それ以外にも口当たりも重要です。エル・ブジのフェラン・アドリアが発表している「スイカのメンソール風味」はスイカにメンソールの清涼感を加えたもの。

エルブジはレシピを公表しているので作ってみたところ、はじめにスイカをレモン汁と砂糖を混ぜ合わせたシロップでマリネする点に違和感がありました。オリジナルのレシピはスイカにレモンシロップの風味を足すことで、新しい味を作り出しているわけですが、個人的にはスイカの味が弱くなることにちょっと疑問が。というわけで日本人向けにアレンジしたレシピをご紹介します。

カットスイカ  1パック 350g程度
水       100cc
グラニュー糖  大さじ1
レモン汁    小さじ1
生姜      10g
メンソールキャンディ 好みで

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えーと、はじめに言っておきますが、メンソールの風味は好みがわかれます。でも、このレシピは後から振りかけるので、調整は可能です。

スイカは種を取り除き、大きいカットがあれば3〜4cmを目安にさらにカットしておきます。

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鍋に水、砂糖、レモン汁、生姜を加えて沸かします。オリジナルのレシピはレモン汁と砂糖だけで水も生姜も入っていません。日本のスイカはそれだけでおいしいのでこの形にしました。スイカと生姜って相性がいいんですよ。

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砂糖が溶けたら液体をスイカに注ぎます。ラップをして冷蔵庫で1時間以上マリネ。

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ここで問題のメンソールキャンディです。

このあたりの商品がオリジナルのイメージに近いかな、と思いますが、日本は湿気が高いので、すぐに湿ってしまいます。注意してください。

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2枚のオーブンペーパーで挟んで砕きます。

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ハンマーや麺棒のような硬いもので叩けばOK。

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きれいに砕けました。湿気に注意して使用するときまで保存します。

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スイカの生姜風味マリネができました。このまま食べたほうがおいしいかも、、、と思うのですが、料理を続けます。

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スイカを器に盛り付け、好みの量のメンソールキャンディを振りかけます。キャンディの粉末はすぐに湿気てしまうので、食べる分だけ振るのがいいようです。

スイカの甘みと口に広がる清涼感が特徴のデザート。これもエルブジらしさと言えなくもありませんが、若干、人工的な(キッチュな)印象の味です。楽しいアイディアではありますが、個人的にはメンソールキャンディはなくてもいいかな、と思いました。ぜひ、お試しいただいて、みなさまからの感想をいただきたいところです。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!