オムレツにあうトマトケチャップを探す
洋食の基本、オムレツ。
写真は卵2個と塩、水大さじ1、サラダオイル大さじ1/2で焼いたシンプルなものです。フランスではオムレツはそのまま食べるのが普通ですが、僕が好きなのはトマトケチャップ。甘酸っぱい味が卵の濃厚さを緩和し、黄色と赤もよくあいます。
四種類のトマトケチャップを準備しました。左端はハインツ。原産国はオランダで、世界流通販売量は第1位の圧倒的メジャーなトマトケチャップです。原材料表記は
トマト、砂糖、醸造酢、食塩、にんにく、香辛料/香辛料抽出物
となっています。
左から二番目はIKEAのケチャップ。パッケージがかわいかったので購入しました。原産国はスウェーデン。原材料は
トマト、砂糖、醸造酢、食塩、香辛料、増粘剤(加工でん粉)、クエン酸、保存料(ソルビン酸K)
となっております。IKEAのホットドッグに使われているケチャップですね。増粘剤が入っているので、ホットドッグに具合がいいのが特徴。
次は国産の雄、カゴメ。ケチャップ用のトマトを使っているのが特徴。
トマト、糖類(砂糖・ぶどう糖果糖液糖、ぶどう糖)醸造酢、食塩、たまねぎ、香辛料
こちらは少しだけ(塩よりも少ない)玉ねぎが入っているんですね。最後、右端はデルモンテです。キッコーマンの子会社であるデルモンテのトマトケチャップはパイナップルビネガーというめずらしい酢を使っているのが特徴。原材料は
トマト、糖類(ぶどう糖果糖液糖、砂糖)、醸造酢、食塩、たまねぎ、香辛料
おや、こちらにもたまねぎが。トマトケチャップを
左上がハインツ、右上がIKEA、左下がカゴメ、右下がデルモンテです。ケチャップだけをまずテイスティングしてみましょう。参加者は料理雑誌編集者、スタイリスト、カメラマン、料理家(樋口です)の四名。
「ハインツとIKEAは甘いですね」「カゴメが一番、トマト感がある」「カゴメ、おいしい」
という印象。カゴメが人気でした。しかし、オムレツにつけて食べてみるとまた違った結果に。
「あれ、ハインツが美味しい」というのが4名の共通した意見でした。ハインツ単体で食べた場合は甘みが強く感じられたのですが、卵と一緒に食べるとバランスがいいのです。ここまで意見があうのもめずらしい。次点はIKEAのケチャップ。オムレツにはちょっと甘めのケチャップの相性がいいようです。
ちなみにハインツのケチャップをハインツらしくしているのは『クローブ』の香り。(だと思う)クローブの甘い香りは卵と相性バツグン。そのあたりにもハインツのケチャップがオムレツとあう理由がありそうです。
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!