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スイスチャードの蒸し煮の作り方

最近、少しずつスーパーにも並びはじめたスイスチャード。まだまだ謎の野菜という感じですが、色から手に取る人も多いか、と思います。栽培が結構簡単なので手掛ける農家さんも徐々に増えているようです。

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色が美しいのでサラダに使いたくなりますが、この野菜=フダンソウはしっかりと火を通さないとたいしておいしくない野菜です。持ち味が生かされないばかりにgoogleで検索すると「スイスチャード まずい」とサジェストが出るのも悲しいので、こちらのnoteで解説しておきます。

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様々な調理法が使えますが、基本はくたくたになるまで加熱すること。ただ、スープにするとこの鮮やかな色が褪せるので、今回はオイル蒸しにします。

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根本は斜めに切り、葉も適当な大きさのざく切りにしておきます。

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オリーブオイル大さじ2とにんにく1片の厚めスライスを弱火にかけます。スイスチャードはほうれん草に似たエグみがあるのですが、オイルと合わさると気にならなくなります。山菜を油で揚げると苦味が気にならなくなるのと原理的には同じ(=マスキング)です。

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鍋を傾けて竹串が刺さるまで茹でるような感覚でじっくりと火を通します。軽く焦がしてもいいのですが、そうすると野菜の香りが負けるので、その手前で加熱を止めるのがコツ。

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茎を下にして、スイスチャードを1パック入れます。

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水50ccを加え、火力を中火に上げます。

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蓋をして蒸し煮に。

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途中で一度かき混ぜて上下を返します。

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イメージとしては3〜5分、結構しっかりめに火を通します。

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やわらかく煮えたら塩、胡椒で味付けし、レモン汁小さじくらい1で味を締めます。最初にオリーブオイルを大さじ2入れているので、感覚としてはドレッシングをつくるイメージです。

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塩を入れすぎたな、と思ってもこの水分が塩っぱくならなければ混ぜればリカバーできます。ちょっと入れては混ぜて味見、足りなければ塩を足すということを繰り返して、最終的な味を決めます。

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この料理はサイドディッシュにもなりますし、パスタなんかを絡めても結構いけると思います。オリーブオイルではなくバターを使うとこってりとした味になるので(その場合はニンニクは入れないほうがいいでしょう)、オイルの種類や香り付けはメイン食材にあわせて、という感じ。メイン料理にする場合はこの状態まで加熱をしておき少し冷ましたものを、溶いた卵と混ぜて「オムレツ」にするのがおすすめです。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!