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俺のジンを作る

流行っているクラフトジン。クラフトジンに定義はありませんが、比較的小規模な醸造所でつくられるジンを指すことが多いようです。とはいえ最近は大手もクラフトジンを冠につけた商品を市場に投入しているので、簡単には言い切れないところですが、スタンダードなジンよりも個性的な風味のジンが多いようです。

先日、note酒場でヤマシタさんが用意してくれた昆布入りのジンを飲んだのですが、これが絶品。別の場所で山椒の利いたジンも味わい、なかなか良かったので『俺のジン』をつくることにしました。

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まずはベースとなるジン、またはウォッカを用意します。今回はビーフィーターというメジャーで、安価なジンを使いました。柑橘の香りが特徴です。とりあえず200ccを用意。

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半端じゃなく山椒の利いたジンにすべく、乾燥の山椒を小さじ1。

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柑橘の香りと相性のいいローズマリーも入れましょうか。他にここに加えるとしたら柚子の皮とかも入れたいですねー。

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60度の湯煎機で1時間香りを抽出します。定期購読読者向けの記事ですが、こちらで紹介したリキュール作りと要領は同じです。ご興味があればぜひ。(←あからさまな宣伝)

アルコールが揮発する温度よりも低い温度で加熱することで、低温殺菌と香りの抽出を短時間で行います。

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1時間経ちました。冷蔵庫で冷やしてから濾します。

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すごい山椒の刺激です。ここまで強い味のジンは市販できないでしょう(笑)もちろん、量を調整すればいいだけですが、強い味でつくって炭酸水で割るというのがおいしいと思います。

この手法を使えば好みのジンをつくることができますが、注意点が一つだけ。酒税法です。お酒になにかを混ぜると「あたらしい酒を作った」とみなされ、違法になります。日本では酒に水以外のものを混ぜることはNGなのです。

しかし、自分で飲むためにアルコール分20度以上のもので、かつ酒税が課税済みのものに以下に挙げられているもの以外を混和することは認められています。つまり、ホワイトリカーで梅酒をつくるのは合法で、日本酒やみりんで梅酒をつくるのは違法ということです。混ぜてはいけないという食品は

1 米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでんぷん又はこれらのこうじ
2 ぶどう(やまぶどうを含みます。)
3 アミノ酸若しくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物若しくはその塩類、有機酸若しくはその塩類、無機塩類、色素、香料又は酒類のかす

の3つ。ということは昆布や柚子はOKですが、だしの素や柚子の香料はNGということですね。意外と見落としがちなのは「ぶどう」です。なんとなくブドウとかいい香りなので漬け込みたくなりますが、それは避けましょう。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!