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〈食と生活〉チャーシュースタイル豚ヒレ肉

そういえば先日、ミツカン水の文化センターの機関紙『水の文化』に寄稿しました。

光栄なことに巻頭エッセイです。この水の文化という冊子はクオリティの高い誌面で、以前から愛読していたので書いていてうれしい仕事でした。書き仕事をしていてよかった。カクキュー、マルヤの2社が手がける八丁味噌に触れています。

記事のなかで三島由紀夫の『金閣寺』の一節を引用したのですが、ガラス細工のように硬質で美しい文章ですよね。僕は三島由紀夫が昔からどうも好きではなかった(第二次戦後派作家では断然安部公房派だったので)のですが、この年齢になると良さがすごくわかるようになってきました。今の時代に読まれる意義のある作家だと思います。安部公房もそうなのですが、電子書籍化が進んでいない(遺族の方の意向と聞いていますが)のが残念です。三島はともかく安部公房なんて生きていたらいち早く電子書籍に取り組んでいた作家だと思うんだけどな。

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