見出し画像

最近気になった食材〈完熟すだち〉

すだちは日本料理に欠かせない緑色の香酸柑橘(柚子などの甘みのない柑橘類の総称)ですが、このあいだ徳島県の山奥に行ったとき、道の駅で黄色いすだちを見かけました。

画像1

もっとたくさん袋に入ってまして、100円という安さだったのですが、どうやら聞くところによると青い状態ではないすだちは市場価格がつかないらしいのです。でも木の上で完熟させると(緑色の放置して黄色くなってしまったわけではなく)おいしくなるので地元では消費されているとのこと。

料理に使ってみるとなかなかいい感じでした。すだちは柚子などとは違い、シャープな酸味が特徴ですが、完熟させると酸味が丸くなり、違った香りが出てくるよう。ちょっとジントニックでも作って飲んでみるか、ということに。

画像2

ジントニックの基本配合はジンが1に炭酸水(本来はトニックウォーター)が3です。シンプル故に作る人によって味が異なるのでバーテンダーの個性を知るのにいいカクテルともいわれていますが、家でも簡単に作れます。

画像3

氷はコンビニエンスストアで売っているかち割り氷を使ったほうがいいのですが、とりあえず氷でジンを冷やします。

画像4

そこに三倍量の炭酸水を投入。炭酸が抜けないように静かに注ぎましょう。

画像5

ライム、またはレモンを絞り入れますが、ここでは完熟すだちを使用しました。

画像6

うん、おいしい。ジントニックと言っていますが、トニックウォーターを使ってないので、本来の味とは違います。

トニックウォーターは炭酸水に各種の香料やキナの樹皮から抽出したキニーネというアロカロイド、糖分を加えた清涼飲料水で、ちょっと苦味があるのが特徴。

この商品のようなキニーネが入ったトニックウォーターを入手できた場合は、簡単な実験をすることと楽しいです。トニックウォーターをまず飲んでから、次に塩を加えて飲んでみてください。苦味が消えているはずです。塩は苦味を抑える働きがあるとされていますが、メカニズムはまだ不明です。

トニックウォーターは結構甘いので、炭酸水ですっきりと仕上げたジントニック(と呼んでいいかはわかりませんが)もいいものです。お店に行くと甘みを抑えるためにトニックウォーター+炭酸水で仕上げているところもありますが、個人的には炭酸水だけでつくるのが好みです。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!