多少の問題はなんとかなる『すいかのショートケーキ』
スポンジケーキを使って今の時期にぴったりのスイカのショートケーキを作ります。
スポンジケーキづくりは慣れが必要なので、日本人好みのしっとりキメの細かい仕上がりにはならなかった(完璧につくればそれなりになる)かもしれませんし、焼きすぎてパサついてしまうこともあるでしょう。そんな場合でもスイカのショートケーキであればリカバーがきくかもしれません。
というのもスイカはジューシーなので多少スポンジがパサついてもおいしくたべられるから。これが例えばイチゴだとなかなか難しい。
ショートケーキに入れるフルーツはケーキの上にクリームを塗った後、並べるわけですがなるべく断面が平らになるように切る必要があります。桃でもイチゴでもマンゴーでもショートケーキにしておいしいフルーツは一杯あるのですが、フルーツを均等に切るのはなかなか難しいものです。
一方のスイカはでかいので、カットが楽です。スイカは好みの厚さにスライス。スイカのショートケーキは五反田にあるフレンチレストラン、ヌキテパのものが有名ですが、ヌキテパの場合はもっと分厚く切って、種ごと使います。ほとんどスイカを食べている感じのケーキで、名品と呼ぶにふさわしいデザート。
自分はさすがにそこまでの勇気はないので、ある程度の薄さに切って、種は除去します。もっと薄く切って3層にするのもいいですね。
スポンジケーキをスライスするときは角材を並べて切るのが簡単です。
18cmのスポンジケーキであれば生クリーム200ccが目安。ちょうど1パックです。泡立てておきます。ところで昔は脂肪分45%以上の生クリームが普通でしたが今では35%くらいの生クリームを使うことが多くなりました。時代と一緒に嗜好も変わるんですね。
生クリームの硬さの目安はこれくらい。泡立て方はこちらの記事を参照してください。スイカのスライスをのせてから、スイカにも薄く生クリームを塗ります。
スポンジケーキでスイカをサンドイッチする形に。
生クリームをケチって150ccでつくったのでちょっと薄くなってしまいました。まー、これはこれでいいでしょう。拘る人はナッペ(生クリームを表面に塗ること)の作業をもうちょっと丁寧にやってください。冷蔵庫で1〜2時間、冷やし固めます。
すいかがちょっと小さかったので継ぎ足したところがちょうど見えてしまいました。断面をきれいにするにはカットする場所を考える必要があるので、四角いショートケーキにするのがオススメではあります。ただ、家ではこんなラフでもいいかな、と思って、ささっとやってみました。
スイカとスポンジケーキの厚みをだいたい同じくらいに揃えるとバランスがとれます。サクサクしたスイカとホイップクリームの意外な相性に驚くデザートです。今ではめずらしくもなくなりましたが、最初に考えた人はすごいですよね。
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!