ミントのジュレと料理の組み立て
ジョエル・ロブションの名作「Le caviar」は底にオマールのコンソメジュレを敷き、そこにカリフラワーのクリームとキャビアを組み合わせ、パセリの色素でドットを描き、爽やかな香りを添えたもの。
(動画では他の料理も2つ紹介されてますが)
この構成要素のカリフラワーのクリームをアーモンドのカスタードに
キャビアをチョコレートのキャビアに置き換えたのがこちらのデザートです。オリジナルはChefstepsのGrant Crilly。
仕上げに使うミントのジュレをつくります。
ミントのジュレ
ミント 50g
ゼラチン 1.5g
水 120cc
グラニュー糖 25g
フレッシュなミントをたっぷり使います。きれいですねー。
色を生かすべく熱湯に30秒間通します。この工程で酵素が失活するので、色がきれいに残ります。
加熱を止めるために冷水にとりましょう。
その他の材料です。今回は凝固剤にゼラチンを使います。
水で戻したゼラチン、水、砂糖を中火にかけて溶かします。ゼラチンは沸騰させると凝固力が落ち、嫌な風味も出やすいので、沸騰させないように注意しましょう。
刻んだミントと一緒にミキサーにかけます。
ミントのジュースができました。
ガーゼで絞るか、裏ごし器にかけます。
アーモンドのカスタードの上に注ぎます。冷蔵庫で2〜3時間冷やし固めます。
OK。固まりました。ゼラチンを使う理由は接着力。寒天だと固まりかけの状態でジュレを注がないと2つの液体が層にならないのですが、ゼラチンはペタペタしている(?)ので、簡単に層になります。
上にチョコレートのキャビアをトッピングします。ここでいくらでもカプセルでもなく、キャビアとネーミングした意味が出てきます。
とろけるカスタードと爽やかなミントの香り。チョコレートのキャビアのプチプチが食感のアクセント。シンプルですが、非常に完成度の高いデザートです。エルブジの分類に従うとサブスタイルは「グラスに入れて提供される」となります。上からすくう形になるので必然的にジュレとカスタードが一緒に口に入るようにデザインされるのです。今日はロブションへのオマージュといえるデザートでした。
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!