かぼちゃの揚げ煮
手元にあるかぼちゃをなんとかせねば、というわけで今日はかぼちゃの揚げ煮です。
かぼちゃは低温でゆっくりと加熱すると甘みが増すのが特徴。昔、主流だった日本かぼちゃであればそれでいいのですが、現在主流になった西洋かぼちゃはくどくなりがち。また、西洋かぼちゃは煮崩れしやすいの難点なので、簡単な解決策は最初に油で揚げて表面を固めてしまう手法です。油で揚げると短時間で火が通るので、甘さが抑えられます。
まずはかぼちゃの切り方から。知らないと意外と苦戦します。スーパーではカットされた状態で売られていますが、一個を買うと日持ちするので道の駅とかで売られているとつい買ってしまいますよね。ところがカットするのはなかなか大変。
ヘタがついてる部分が一番やわらかいので、そこに包丁を差し込むようにするのが基本。硬いところに包丁を入れるのではなく、やわらかい内側から切っていくわけです。
ゆっくりと注意しながら切っていきます。写真では左手が見えませんが、この時、かぼちゃを固定している左手を包丁の下に入れないように注意しましょう。
半分に包丁が入りました。同様の手順で反対側にも包丁を入れていきます。
ヘタの部分はつながったままですが大丈夫。
この部分は手で割ります。硬いものを無理に切ろうとすると包丁が痛むので。
皮は食物繊維が豊富で美味しいのですが、料理によっては剥くこともあります。この時はかぼちゃをまな板に安定させて、皮を剥いていきます。
こんな感じで剥き進めます。
剥き終わり。多少は皮が残っていたほうが風味があっておいしいです。
今日はとりあえず1/4個分を使います。
かぼちゃのさっと煮
西洋かぼちゃ 1/4個
酒 50cc
砂糖 大さじ2
醤油 大さじ1
揚げ油 適量
鰹節 適量(お好みで)
切ったかぼちゃをフライパンに並べ、揚げ油を注ぎます。かぼちゃは適当に切っても大丈夫ですが、大きさは揃えておいたほうが火の通りが均一になります。
これくらいの油の量で大丈夫。中火で加熱していきます。
泡が激しくなってきたら弱火に落とします。
表面がきつね色になればOK。ちなみにこの状態で塩、またはカレー塩をつけて食べても美味です。
鍋にすべての調味料を入れて沸かしておきます。
揚がったかぼちゃを入れて、火を止めます。煮汁を全体に絡めればOK。煮込む必要はありません。
これで味は充分ですが、さらにおいしくしたければ削り節を半パック分加えてもOK。
かぼちゃを一度揚げることによって水分が抜け、ホクホクになります。熱々もおいしいですが、少し冷ましても美味。保存は冷蔵庫で3日ほどを目安に。ある程度、量をつくって作りおきもできます。βカロテンやカリウムを豊富に含むかぼちゃは是非、食卓に組み入れたい野菜の一つ。
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!