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甘みがなくなる!? ギムネマ酸の不思議

味覚の変化を体験するシリーズ。

前回はミラクルフルーツを試しましたが、今回はギムネマ酸の働きを体感します。購入したのはギムネマ茶。

ギムネマは熱帯から亜熱帯地方にかけて分布する常緑つる性の植物で、葉を乾燥させてお茶にします。このギムネマにはギムネマ酸という配糖体が含まれており、それが人間の舌にある甘味受容体に作用して、甘みを感じなくさせる働きがあります。ちなみにギムネマ酸の構造などを調べた横浜国立大学の栗原先生は前回の記事で紹介したミラクリンの構造を明らかにした人でもあります。

それでは実験です。まずはじめにクッキーやチョコレートを食べておきます。

パッケージに記載されている分量よりも濃い目に煮出すのがコツ。生の葉っぱを噛むほうが効果がてきめんに出るらしいですが、お茶は入手しやすいのが長所。

1パックに対して熱湯250mlを注いで3分間抽出します。

濃い目に煮出したギムネマ茶を飲んでみます。それなりに苦味はありますが、結構おいしいお茶です。

その後、クッキーを味見……甘みがなくなったからか塩味が強く感じました。チョコレートはそのまま食べると甘みが減った苦い食べ物。鼻をつまんでチョコレートを食べると土を食べているような感じです笑 甘みが減っても砂糖の摂取量自体はもとのままなので、ミラクルフルーツと違ってどんな風に役立てたらいいかわかりませんが、味覚が変わる体験は脳みそがバグった感覚で実験としては面白いですね。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!