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ピーマンの30分焼き

まったく参考にならないシリーズです。

ズッキーニを1時間焼くと美味しい、という記事を書きましたが、今度はピーマンを焼きます。今の時期の種のやわらかいピーマンが適しています。

ピーマンの場合はズッキーニと違ってカラメリゼ(糖分を焦がす)するのではなく、ピーマン自身の水分で蒸し焼きにするようにして火を通します。ズッキーニと違ってバターは使わず、加熱に強いオリーブオイルのみで焼いていきます。

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この料理、ピーマンの薄皮が役割を果たすので、まずは傷のないピーマンを選ぶことから。フライパンにオリーブオイル大さじ1弱をしいて、ピーマンを並べましょう。

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さて、ピーマン。よく見ると三角形をしています。これを一面づつ焼いていくイメージです。

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ピーマンは丸いので、フライパンの側面のカーブを利用するのがコツです。

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ピーマンの持つ唐辛子の香りを引き立てるためにシナモンを少量振りました。これは省略することもできます。いっそ仕上げに唐辛子を振ってもいいでしょう。

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量としてはこれくらいで結構。火加減はコンロの限界の弱火です。

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10分経過しましたのでピーマンを転がします。たまに座りの悪い子がいますが、菜箸やスパチュラでちょっと支えてあげるとまんべんなく焼けます。

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さらに10分経過しました。これで2面が焼けました。この段階になるとピーマンの水分がだいぶ蒸発しているのでフライパンの温度が上がってきます。(気化熱による冷却分がないので)そのた最後の一面は5分焼きます。

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内側に水分がとどまり、沸騰しているのがわかります。薄皮を破いてエキスをこぼすことがないように優しく扱います。野菜は肉よりも繊細に扱う必要があるのはこうした点です。

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最後にヘタの部分を焼きます。この部分をよく焼けばヘタや軸も食べることができます。これで30分間。

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香り付けにはバジルを選びました。バジルはピーマンのコンパニオンプランツとしても栽培されます。コンパニオンプランツというのは一緒に栽培するといい効果がある作物のことで、ピーマンとバジルを一緒に栽培するとアブラムシやハダニを遠ざけてくれるのです。つまり、ピーマンとバジルは仲良し。もちろん、料理としての相性もいいです。

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器に盛り付けて、バジルの千切りをのせ、黒胡椒を挽きかけます。仕上げにフルール・ド・セルをちょっと多めに振りましょう。

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この種の詰まった部分が美味です。30分と書きましたが、火加減やピーマンの個性によって25分で火が入る場合もあります。見極めるポイントは触ってみて、全体がやわらかくなっていればOKです。ピーマンを長時間焼くことで、抹茶のような香りが出てきます。キュイッソン、加熱によって食材の個性を引き出すこと。これも料理の楽しさの一つです。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!