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アメリカンチェリーのカラメリゼ、バニラアイス添え

先日、スーパーで安くなっていたアメリカンチェリーを購入。

シーズンも終盤ですが、じつはこのアメリカンチェリー。加熱したほうが持ち味が出てくる果物だと思います。日本の果物は生で食べるのが一番、という傾向がありますが、基本的に輸入フルーツは手をかけておいしくなるものが多いですね。今日はアメリカンチェリーをカラメリゼしたデザートをつくります。

作り方はシンプル。二人前でチェリーは半パックほど使います。フライパンにバター10gを投入し、弱火にかけゆっくりと溶かします。このとき、バターは塩が入っているものを使うと味に深みが出ます。塩気があることで甘みが引き立つ対比効果というやつですね。バターが溶けたところで、チェリーを加熱していきます。種を抜いてから加熱してもいいですが、ナチュラルな見た目もきれいだと思います。

30秒ほど経ったのでバニラの棒を半分加えました。本当はリコリス(甘草)を使いたいところなのですが、日本では入手が難しいのでバニラを使っています。時々、鍋をゆすりながらチェリーを加熱していきます。今、気づいたのですが、シナモンでもよかったですね。

続けてグラニュー糖を大さじ1投入します。次第に砂糖が溶けていきます。これがキャラメリゼですね。

弱火の火加減のまま3分が経過したので、焦げる前にブランデーを30cc加えて砂糖とチェリーの焼き汁を溶かし込みます。火がつくことがあるので注意。ブランデーって香りはあるけれど味はないアルコールなので、こういう場合には活躍します。多分、真面目な人はキルシュを使うと思いますが、僕はキルシュを持っていないのでブランデーを使っています。

火を止めて、レモン汁1/4個を絞ります。酸味で味が引き立ちますね。

お皿に盛り付けましょう。チェリーの焼き汁のソースの色が綺麗で、味もいいので、熱いソースと冷たいバニラアイスクリームを一緒に食べてもらいます。

札幌にあるフランス料理店、モリエールのデザートに焼きいちごというのがあるのですが(それも同じ要領でつくれます)、そのレストランでは熱々の鍋を客席まで運び、お客さんに見せてからバニラアイスクリームを添えて提供します。いちごのほうが食べやすいですが、チェリーも大人の味で悪くないでしょう。僕はこういうシンプルなデザートが好きなのです。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!