来年度の国保もやはり高い
今年度の国保は本当に高かった。
家賃や食費と比べ遥かに高い保険料を、12月納付分まで何とか払いきった。
今年は昨年と比べ収入が半減しているから来年度の国保は安いかと思いきや、それほど安くならなそうだ。
40%ほど安くなっているが、収入が50%以上減っている割には安くない。
札幌市は国民健康保険料が高い自治体として知られる。
試しに新宿区と比較してみると、どれだけ高いかがよく分かる。
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000363720.pdf
例えば所得が350万円の場合、国民健康保険料は新宿区なら418,343円。
一方札幌市の場合、保険料は463,540円。4万5千円も高い。
所得が600万円の場合も、新宿区は705,593円、札幌市は726,670円と、先ほどと比べればましだが札幌の方が高い。
(所得が610万円になると札幌市の国民健康保険料が跳ね上がるので、新宿区との差はさらに広がる)
札幌市の国民健康保険料はなぜ高いのか?
具体的な理由は分からないが、おそらく高齢者と生活保護受給者が多いからだろう。
国民健康保険に加入している人の多くは高齢者か無職者であるため、有職者、とりわけ稼ぎの多い人の保険料が高くなりがちだ。
別に国民皆保険制度が要らないとか、高齢者及び生活保護がどうとか言うつもりは全くない。
某大手就労移行支援を運営する企業の社長の話によると、発達障害を持っている人が生活保護を受給するのはよくあることらしいから。
正直、この発言に私は少しショックを覚えた。
えっ、生活保護を受けるのがよくあるって、どういうこと?って。
おそらく社長的には、「生活保護を受けるなんて珍しくないんだから、必要があれば躊躇なく申請した方が良い」という意味合いで仰ったんだと思うが、個人的には少し引っかかった。
発達障害者の平均賃金がいくらだとか、生活保護が普通とか、そういうリアルな貧困の話を聞くとげんなりしてしまうのだ
その貧困が自分にいつ降りかかってくるか分からないから。
まあこの話はこれくらいにして、国保に話を戻そう。
札幌市は高齢者の人口流入数が全国でも極めて多いという変わった特徴を持つ自治体(道内各地からの高齢者の流入が多い)で、今後もさらに高齢化が強まることが予想される。
全国的にも国民健康保険料の引き上げが続いているのだから、札幌市の保険料もまたさらに上がっていくのだろう。
このように考えると、国保加入者(特に他の健康保険に入れない個人事業主、フリーランス)にとって札幌市は果たしてコスパの良い自治体なのか?を再考する必要が出てくると思う。
もちろん家賃は安いのだが、それ以外の物価はほとんど他の都市と同等、もしくは高めで、冬の光熱費も高い。
本州から離れているので、北海道から外に出る際には交通費が高くなりやすい(LCCを使えば、比較的安く抑えられる)。
色々と議論できる点は多いが、コスパが良いか悪いかに関しては、国保の他にも例えば住民税は他の自治体と比べてどれだけ高い/安いのかなどを比較してみないと結論を出すのは難しいと思う。
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