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【旅行記】MSCベリッシマクルーズで最悪な事態…故障トラブルの5日間の記録。

ここ数日、ちょっぴりYahoo!ニュースなどを騒がせている(らしい)MSCベリッシマクルーズの故障トラブル(2024年12月6日沖縄の那覇出発便)。

わたしも実際に子連れ旅行で乗っていました!

トラブルの内容

このMSCベリッシマクルーズのトラブルの詳細ですが、実際こんな感じでした。

  • 2024年12月6日沖縄の那覇発の予定だったMSCベリッシマ(巨大客船)が、エンジントラブル?機械の故障?(詳細は謎)で出発できなくなった

  • 翌日、石垣島に着いているはずが朝起きても那覇港に。2日目夜に船内放送で「クルーズ自体のキャンセル」が通知された

  • クルーズ代金は全額返金(らしい)

  • 本来の予定の10日まではクルーズ内に滞在してOKだった。食事も提供された。

こうやってまとめるとシンプルですけどね。
当時、船内はカオスでしたよ😂
もう、情報が全然なくて!
常時どうすればいいのかわからない感じでした。

ちなみに、わたしたちの旅行プランの詳細はこんな感じでした。↓

  • 子連れ家族旅行(大人2人+子供2人)

  • 地方都市からクルーズのために那覇へ(フライトは別で予約)

  • 12月6日〜10日の5日間コース(スタート・ゴールチタンは那覇、就航予定地は、石垣島、台湾、宮古島)

  • クルーズに乗るのは初めて!

  • 旅行会社は「クルーズプラネット」を通して予約

今回のトラブルについて、時系列でちょっとずつ体験談を話してみようと思います。
ちなみに最初に言っておくと、こんなトラブルは史上初だったそうで、今後同じことは二度と起こらないとは思いますが、万が一起こった際には参考にしてみてください😭

トラブルの日々…体験談

初日:エンジントラブルの発生

まずは初日。
午後に何も問題なくクルーズ船に乗り込みました!
過去に乗った方の体験談ブログなども読み込んであったので、最初に何をすべきかなど色々プランを組んでました。それも進めつつ、案内された部屋で一休み。

今回はちょっと贅沢して「海側バルコニー付きの部屋」を予約してたのですが、これが大正解でした。このあと続く暗黒の日々(大袈裟w)で、バルコニーがなかったらもっと最悪な気分になってたような気がします。あと子供達もなぜかテラスに出て外の空気を浴びるとおとなしくなるんだな😂(じゃないと永遠にベッドで跳ねたり2段ベッドで危ない遊びしたり喧嘩したり…)

夜まで楽しくクルーズ船を楽しんでたのですが、一個気づいたのがクルーズの中って電波がかなり悪いんですよね。まだ那覇港にいてローミング(一般通信)が使えるはずなのに、画像ダウンロードするのも難しいくらい電波が悪い。LINEとかはかろうじて使えます。もっと港停泊中は繋がるかと思ってた😂これから行く各就航地でもこんな感じだと大変だから、船内Wi-Fiを購入しました。5日間2デバイス(夫のスマホ&わたしのスマホ)で130ドルくらい(2万円越え😱)でした。ちなみに90ドルくらいの「低速Wi-Fi」と130ドルくらいの「高速WiFi」があって、わざわざ高速の方を選んでます。
が、これが間違いだった。船内Wi-Fiは、なぜか普通の電波通信よりもさらに悪くて、5日間ずーっと全然使い物になりませんでした😂
ちなみに不思議なことに、部屋の中にいると全然繋がらないけどバルコニーに出ると繋がる、なんてこともあって、必然的に「テラスで海を眺めながらパソコンを広げる」みたいな "ノマド的理想の姿" になってました。笑(バルコニーのない部屋の人は、共有スペースとかテラスにわざわざ出てました。)

そして迎えた19時。出航予定時間です!
この時はレストランで食事をしていたのですが、19:00ちょうどに「ブオオオオ!」という音と振動を感じました。
「おお!!ついに!!」と周りもちょっとざわつきます。しかしその後、「ブオオ」音は終わり、その後動く感じも振動もない。
すごい!クルーズって本当に全然動いてるの感じないくらい静かに動くんだ!!」とノンキに思っておりました。笑

なぜか気が遠くなるくらい提供が遅かったレストランでの食事(これはMSCクルーズ初日のアルアルらしいです笑)も終え、部屋に帰って寝る準備をしていると、バルコニーに出て気づきます。景色が変わってない!「あれ〜?やっぱ動いてなかったわwどうりで超静かに感じたw」なんて言いつつ、初クルーズに興奮する子供達をなんとかかんとか寝かしつけました。
すると、21:30ごろに超絶大音響の放送が流れます。

内心「いや今、子供寝たばっかだからああ!!静かにしてくれいいい!」とプチパニックになりました。クルーズ内の放送は基本大音響なんですが、これが子供昼寝タイムに被ると絶対起きるくらいすごい音量です😂今回はトラブル続きで毎日大音響放送が流れ続けてました。部屋の中でもバルコニーでもすごい音。絶対に聞き逃しません。笑

そして流れた放送は、最初に英語。そして日本語、中国語、韓国語と続きました。内容は要約すると「今はまだ、エンジントラブルで出航できません。トラブル解決のために今技術スタッフが頑張っています。状況がわかり次第すぐに連絡いたします」ってかんじ。
「ふう〜ん、そんなことがあるんだ。技術スタッフがんばれー!でももうこれ以降の時間にお知らせ放送は、不要だぜっ!(うるさいから)」
と思いつつ寝ました。

2日目:クルーズキャンセルの決定

翌朝。
朝7時半、眠い目をこすりつつ、ベッドの中でGoogle Mapを見てみると、、まだ那覇港にいました
「あれ?え?電波おかしいのかな?現在地がおかしい?」
と思ってバルコニーに出てみると、昨日とまったく同じ景色!!!
う、動いてないやんけえ!!!

その後朝食のためにレストランに行き、後ろに並んでいた台湾人の乗船客と「どうなってるのかね〜?」なんて英語で話をしてたところ、彼らいわく「たぶん今日の石垣島はキャンセルになるよー。明日はわたしたちの下船日で、絶対に台湾に行くことになってるから」とのこと。
昨日から、船内に中国語を話してる人が多いな〜と思ってたのですが、後からニュースを見てなんとこの船に乗ってる約4,400人のうち、約2,000人ほどが台湾発着で乗ってる台湾人の方達だったということがわかりました。彼らは今日が旅の4日目で、明日が帰国なんだそう。

朝食を食べていると、8時半ごろ、また大音響の船内放送が始まりました。
申し訳ありません。夜通し技術スタッフが頑張りましたが、まだ解決できていません。現時点ではいつ出航できるのかもわかりません。また何か新しいことが決まり次第お知らせします」…とのこと。
正直、「えっそれだけ?!😂」という感じでした。
じゃあわたしたちは、今日一日どうやって過ごせばいいんだろう?石垣島にも行けるのかどうかわからない…石垣島でレンタカーとか現地ツアーの予約している人は、どうするんだろう…?という感じでした。

その後、どこに行っても日本人の団体さんやグループが「どうなってるの〜?」という戸惑い顔で話をしているのが見えました

エレベーターでも「どうなるのかしら?!」と話をしている日本人の奥様方がいたので、「明日の台湾は、下船する人がたくさんいるから、ちゃんと行くはずだって台湾の方から聞きましたよ〜」とさっき仕入れたばかりのフレッシュな情報を教えておきました。(結局嘘でした…あの時デマ教えてしまった方々、申し訳ございません😭)

どう過ごせばいいのかもよくわからなかったので、わたしたちは子供をキッズクラブに預けて遊ばせたり、船内を散策したりしてました。ランチは本当は船外で食べたいけど…と思ってたけどMSCスタッフに聞いたら「今は誰も外に出られない」とのこと。というわけで、この時は4,400人が何もわからずに船に缶詰状態でした😂

そしてこの日の13:40ごろ、やっと次の放送がかかりました。
おお!やっと直ったか?!と期待していたら、
沖縄の税関から、14時から那覇港から外出してもいい許可がもらえました!17時(うろ覚え)までに必ず船に帰ってきてください。また残念ながら石垣島は、キャンセルになりました。
というお知らせが。
えええええ?!?!待って待って、船はどうなったんや?!
というか、石垣島キャンセルって…今更?!
もうこの時点ではみんな察してたよ!笑
船の故障は一体どうなったんや〜!
しかもたった3時間しか外出時間ないし!
…と、ツッコミどころ満載でした。笑
さらにこのあと、船内に缶詰状態だった4,400人の人々が一気に出口に詰めかけたので、15時を過ぎてもずーーっと出口が長蛇の列。
たぶん1時間くらい並んでたんじゃないかな?
わたしたちは、この日の外出はもう諦めました。
そして切り替えて、船内プールを楽しみました!噂通り、本当に海水プール。
ただこの日の那覇はかなり寒くて…屋内プールでも寒かったです😂ただジャグジーは40℃くらいあって湯加減最高でした!!

夕方ごろ、エレベーターに乗っていたら日本人の奥様方の話が耳に入ってきました。
ねぇ、だって、今夜も動かないんでしょう〜?
…ん?知らない情報!
「え、今夜も動かないんですか?!」と話しかけてみると
「そうみたいよ〜〜。今日も那覇に停泊する予定だって旅行会社からの連絡レターに書いてあったわよ〜。」とのこと。
ウソ!その情報、こっちに入ってない!
(ちなみにその情報は最後までこっちには来ませんでした…。)
乗客がもらえる情報レターは、「MSCベリッシマから」のと「旅行会社から」のが2種類あり、「MSCベリッシマから」の分はみんな大体必ずもらえます。部屋に手紙が入れられたりします。(一回、スケジュール入ってない日があったけどw)そして、「旅行会社から」の情報は旅行会社によって情報量や手厚さがかなり違うみたいです。
クルーズプラネット(わたしたちが利用した旅行会社)、情報共有しっかりぃ!!!
MSCベリッシマからの手紙には特に期待してなかっただけあり、本当に最低限な感じでしたがw

そして夜、10時ごろ(いや毎回時間が遅いわいw)に、お馴染み爆音船内放送で運命のお知らせが。

日本のお客様、今回のクルーズはキャンセルとなりました。下船予定の10日までは船内に滞在できます。またクルーズ代は全額返金いたします。10日まで、船での滞在をお楽しみください。

おおおおおおおおおおおおーーーのおおおおおおおおー!!!!

石垣島も!
台湾も!
宮古島も!
いけなくなってしまったああああ😭
しょーーっく!

そしてそのあとはしばらく、中国語で「帰れなくなった台湾の方々への帰国説明」が続いていました。なんか、飛行機を手配してくれる、とか飛行機の代金を立て替える、とからしいです。(日本語の放送がない部分があってあやふやですが)

この時台湾の方は、急いで帰りの便を予約してたみたいです。
でも、船内は電波がほとんどないし、
有料の「高速」船内Wi-Fiもありえないくらい遅いし、
だからと言って船からは出られないし、
どうやってフライト予約するんだろう…?と、台湾人旅行客の人々が心配になりました。

そう、今回のトラブルでは、電波やWi-Fiがしょぼすぎるってのもものすごくストレスになりました。
だって何か調べようにも、何も調べれない!
何かググっても、毎回20秒くらいかかる!
もしくは出ない!!

この放送のすぐ後、数台の小さな船(クルーズ船と比べると)がクルーズにロープを繋げて、一生懸命クルーズをどこかに運んでいました。
ブオンブオン音を立てて、10階超えの部屋にまで排気ガスの匂いがしてくるほどに…!

どうか、我々を運んでおくれ。
どこか、電波の繋がる場所に…!(切実)

3日目

翌朝、目覚めると昨日までとは違う那覇の港に停泊していました。

一つとても良かったのが、電波がめっちゃ良くなった!ってこと。
あ、でも4Gとかローミングの方ですよ。
船内「高速」Wi-Fiは、相変わらずカスのような状態でした。

電波が良くなったので、家族にLINEで「クルーズがキャンセルになったよ〜!」とかの報告がやっとできました。

それから、船内の4,400人全員が詰めかける朝食ビュッフェは、もう最高にストレスフル(マジでテーブル探しに20分かかる)だということを昨日学んだので、前日の夜にルームサービスを頼んでおきました。
これが大正解。
もう、子連れでMSCベリッシマ乗る人は朝はルームサービス一択ですよ。
無料だし。
種類は少ないけど。パン、シリアル、ヨーグルト、ドリンクのみ。
あったかい料理なし。せめて卵料理も選択肢に入れてほしい…(わがままw)

そんな感じでスタートした1日。

頭にある疑問は一つ。

今日は一体いつ、外に出られるんだい???

すると、9時半ごろに放送が流れました。

那覇に外出の方は、23時までに必ず船内にお戻りください
おお!今日は夜までいいんだ!

でも、いつから出ていいのかも教えておくれ?😭

結局わからなかったので、10時ごろにレセプションの近くのスタッフに聞いたら、「もう出られますよ!」とのこと。
そうならそうと!早く!教えて!ほしい!!😂
これも、旅行会社からみんな連絡来てたのかな?
うちらは全く来てなかったな…。

情報を掴むのが遅れた我々、
もう出口には長蛇の列…(4階が出口なのに、5階のエレベーター前までめっちゃ並んでるw)
結局、行列が落ち着いた11:30ごろにやっと那覇に出ることができました。

といっても、そんなにやりたいことがあったわけでもなく…
観光のための情報収集もしていないので、適当に国際通りと壺屋やちむん通りを散歩して、美味しい沖縄そばを食べて、2時ごろに子供達の眠気がピーク(=つまり機嫌も最悪)になったので、船に戻りました。
小さい子連れだと、昼寝タイムもあるからプラン立てるのが難しい😂
この日は日曜日で観光客いっぱい、レンタカーも予約いっぱい、曇りで風もめちゃくちゃ強く、タクシー運転手さんいわく「今年一番寒いよ〜今日はね〜」って日でした。笑

船に帰ってからも、船内放送やMSC側からも情報提供はありましたが、基本「台湾の方がどう帰国できるか」の対応に翻弄されてて、もうここからは日本人向けにはとくに手厚い情報提供はなかったです。笑

ちなみにお昼過ぎごろに
「なんと!台湾に帰るためにチャーター便を用意することに成功しました!数日後ですが!!」
…的な放送が流れていました。
おめでとう!!!台湾の人!!

そしてこの日には旅行会社のクルーズプラネットからも連絡レターが入っていました。

  • クルーズ代金は全額返金

  • 2025年末まで使えるクルーズ代の半額分のクレジットあげます

  • サービス料、追加料金、航空券代とかは自腹

  • また帰宅後に手紙を送って詳細を案内します

  • 空港までのシャトルバスをMSC側で無料手配します

的な内容でした。

飛行機は出ないだろうとは思ってましたが、、
今回のMSCベリッシマ、相当赤字だよな…数億単位かも?!ダイジョブ?!とむしろ心配になりました。

クルーズ代が全額無料になるなら、ヨットクラブとかの高級ルーム予約しとけば良かったわあ〜!なんて図々しいことを思いつつ。笑
「2025年末まで」と1年の期限付きのクルーズに乗れるだろうか…と。
またMSCベリッシマに乗りたいと思う人は、どれくらいいるんだろう😂

そしてこの日の夜は、無料ショーが全て中止になりました。
無料ショー中止が決まった時点では、有料ショーも満席で、夜は何もやることがない…!
消化不良で寝ました。

4日目

この日も、とくになにもやることはなく、レセプションに聞きにいったら「たぶん9時ごろ〜夜まで那覇で滞在してOK」ということでした。
毎日税関に許可をもらわないと、下船できないらしいです。
まるで門限ですな…!

昨日からちらほら、日本人の方でトランク持って下船(クルーズ滞在中止)してる人もいました。

夫が「うちらも下船する?それで沖縄のホテル泊まるとか」
って言ってましたが、何を隠そう。
わたしはわりと、このクルーズ滞在が気に入ってました。

なにがって、、、、
ここのキッズクラーーーブ(無料託児サービス)!!!!!
子供がキッズクラブを愛していて、乗船1日目から超リピート。
ちょっとでも時間があったら、10分だけでもキッズクラブに入り浸ってました。
那覇観光中でも「早くキッズクラブ戻りたい」って言い出す始末😂

こんなに気にいるってことは、何か普段の生活では許されない遊びをやってやがるな…!
とは思っていたのですが、やっぱりマリオとかのビデオゲームとかもできるらしく、相当なハマりようでした。笑
でも、親としては喜んで行ってくれるのはめちゃ嬉しい!
狭ーいクルーズの部屋から子供が一人減るだけでも、どれだけ楽になることか…!笑(一応、広い方の部屋なんですけどね…!どうしても閉塞感はあります)

今回の旅行は、子供達にも楽しんでもらいたかったのでこれは大成功。
下の子は、まだ託児が使える年齢じゃなくてずっと面倒見てないといけなかったのだけ残念でしたが。。(切実ニ求ム、自由時間。)

大人だけでバーでお酒飲む時間とか、ほしかったな…😂

クルーズを途中下船した場合の、ホテルや航空券代はもちろん出ないので、わたしたちは結局10日までクルーズに滞在することにしました!

夜のショーは、ちゃんと開催されました!
MSCベリッシマで、わたしがキッズクラブと並ぶくらい最高だと思ったのがここのショーです!無料も有料もどちらも最高でした!!

そしてこのショーが最高に盛り上がるフィナーレの直後、日本人の司会の方が、全部持っていきました。

「みなさま!!ショーはお楽しみいただけましたでしょうか?みなさまは、MSCクルーズ始まって以来記念すべき最初の"水上ホテルをお楽しみいただいたお客様"となりました!!
こんなことは今後もう二度とないはずですので、ぜひまたMSCクルーズに戻り私たちと一緒に本当のクルーズを楽しみましょう!」

不安やら怒りやらで数日間ずっと不機嫌顔だった日本人一同、爆笑。

こういう盛り上がってるピークに謝罪は微妙なので、本当に完璧なセリフでした!!さすがプロです…!!!
英語や中国語の司会の方はそういうことは言ってなかったので、日本人の司会の方がマジですごいです。

これでみんな笑顔でショーを去って行きました。
ショーも相変わらず最高だったし、最後まですごかった〜!!

5日:最終日

最終日です。
もう下船するだけなので、日本人の方向けの案内は特にありませんでした。台湾の方向けの、飛行機をどうするか〜みたいな放送は何度かかかってました。

最終日は、8時〜15時の間の好きな時間に下船していい感じだったので、わたしたちはのんびり過ごして昼過ぎに出ました。
8〜9時台は出口がかなり混み合ってる様子でしたが、12時過ぎにはそんなに人もいなくてスイスイ。
そのまま、MSCが無料で手配してくれたシャトルバスに乗って空港まで行きました!

感想

最悪だった点

まずは、最悪だった点。
どれだけ返金があろうと、結局クルーズに出られなかったってのはかなり最悪でした。せっかく南の島を巡るために、頑張ってまとまった休みを作ったのに…。
曇り&風が冷たい那覇港に5日間縛りつけ😂(ほとんど南国感なかったな)

それに、人によっては「クルーズ代全額返金」されたところで、ムダな出費が我慢できない額になった人もいると思います。
わたしたちの場合、結局自腹になってしまったのは…

  • 那覇までの往復の飛行機代(家族全員で15万円ほど)

  • ドリンク類(1万円ほど)

  • 全く使えない船上高速有料Wi-Fi(2万円ほど)

  • 船内サービス代、チップ(家族全員で3万円ほど)

  • 現地レンタカーやツアー代、およびキャンセル費(わたしたちは何も手配しなかったので0円です)

…こんな感じでしょうか。
自腹代は家族全員で合計21万円ほどです。
今回の旅行の全コストの半額くらいは負担するって計算ですね。
これでダメージは「少なめ」な方です。
現地ツアーやレンタカーをしっかり手配してた準備のいい方の中には、さらに追加で20万円ムダになった人もいたそうです。(当日キャンセルは100%だからね💦)

一応食事とかは出してもらっている(クルーズ代に含まれる)ので文句は言えないのですが、正直船内のビュッフェも無料レストランもあまり美味しくないので。。

わたしたちが船に10日まで留まった唯一の理由は、「無料託児が可能だったから(親が楽できる)」ってところですね。
もし託児使えなかったら、即船を降りて別のホテル探したと思います😂

なぜなら、お金面だけでなくいろんな大変さがあったから!

  • クルーズの上にいる間、前半は電波がほぼ繋がらない
    …後半、クルーズキャンセルが確定して港を移動してからはちょっとマシになりました。

  • 有料のWi-Fiが全く機能しなかった
    …船上に人が多すぎるからか、全然繋がらなかった。。高いのに!

  • 情報がなかなか手に入らなかった
    …電波もWi-Fiもないのでスマホで時間潰しもできず、さらに故障の状況、いつ船を出ていいのか、などが全然わかりませんでした

  • クルーズで待機する時間が長すぎた
    …毎日クルーズからなかなか外出許可が降りず、乗船〜下船までの5日間で、わたしたちが外に出られた時間は合計5時間ほどでした。(人によってはもっと長いはずですが)本当だったら中3日はそれぞれ丸一日就航地を観光できたのに…。部屋が狭いこともあり、バルコニー付きの部屋でもものすごく閉塞感を感じました

  • どこもかしこもクルーズ内が混み合いすぎてた
    乗客全員缶詰なので、ビュッフェは毎回テーブルを見つけるのに20分ほどさまよい、すごく大変。無料レストランの料理提供も客が多すぎるからかとても遅く、テーブルについてからデザートが終わるまで最低2時間はかかる。プールもぎゅう詰めで足をバタバタすらできない時も。

  • ピリピリした人が多い
    これはしょうがないですが、どこもかしこも不安そうな人や怒った人が多くて、雰囲気が悪かった…特にレセプション周辺や旅行会社のブースは、不安な人が押しかけてて雰囲気悪かったので近づかないようにしてました。

  • 免税店やってない、ショーのキャンセル
    免税店は出航後じゃないと開かないので、船内のお買い物はほぼ不可能でした。そして楽しみにしてたナイトショーもキャンセルされたりで、「えー!1日中船にいて、ショーだけを楽しみに待ってたのに…😱」って本当にがっかりしました。(会場が台湾発の乗客向けの説明会に使われたかららしい)

そんな感じでした。
レストランの提供時間は、ひょっとしたらこれがMSCベリッシマの通常運転の可能性もなくはないですが(だとしたらヤバい)、子連れで毎晩2時間のディナーはキツいw なんとかなだめすかして食事をしてました。初日は2時間半でした。。

よかった点

  • 無料で「クルーズ擬似体験」ができた

  • 今回のクルーズの半額分のMSCクレジット(MSCクルーズに使えるお金的なポイント)が貰えるらしいので、1年以内にリピートするならお得かも

  • 無料の託児所が神的に便利だった

  • ショーのクオリティが高かった

  • おそらく誰よりも長くクルーズ上にいたので、最終日にはクルーズ19階まであるクルーズ地図がバッチリ頭に入ってた笑

…という感じでしょうか。
ショーは本当に素晴らしかったです!!
無料も、有料も。
プロたちの生歌、ダンス、そして優良ショーではかなり高度なサーカスも観れました。

元々、クルーズに乗りたいと思ったきっかけの3つ、

  1. 「使い放題の無料託児(キッズクラブ)」

  2. 「無料のショー」

  3. 「プール」

この3つは、しっかり楽しめました!
キッズクラブは言わずもがなですが、ショーは子供にカジュアルに「本物」を触れさせたかったので、長さも40分でちょうどよかった!プールだけは、屋外にたくさんあるものの、寒すぎて全員屋内の狭いプールにいたから混みすぎて微妙だたw

食事は、正直全然期待していなかったので、「思ったよりは悪くない」って感じでした。担当のウェイターさんもずっと固定でフレンドリーな方だったし。ただ料理ができるまでの時間が…耐えられないほど長かった😂

MSCに対してはほぼ文句なし

帰ってきて、今MSCに対して怒りとかはなく、
前代未聞の大トラブルの中、よく対応してくれたなあ」って感謝の想いです。
どこも混んでるとか、Wi-Fiが繋がらないとか、人が多かったことを考えると仕方ない部分もあるかなあと。(全く使えなかった高速Wi-Fi代2万円はできれば返してほしいけど笑)
イタリアの船なので、イタリア・クオリティの対応(失礼w)な部分もたまにありましたが、それでも全額返金&クレジットも貰えるって、なかなかの大盤振る舞いです。
台湾の人にはフライト代も負担するみたいだし。
MSCの経営が、心配です。笑

「切り替える」のはなかなか難しかった

Yahoo!ニュースのコメントを見ると、「全額返金されるんだから文句言うな」とか「切り替えて沖縄本島を楽しめよ」といった意見がありましたが、それは実際、ちょっと難しかったと思います。

返金されるのは「全額」といっても「クルーズ代のみ全額」なので、サービス費や、交通費(航空券など)はもちろん出ないですし、中には現地ツアー代キャンセルで大損した人もいるし。
あとは、情報がなさすぎて😂
船を出ていいタイミングもわからないし、状況もわからないし、前半は特に何もわからず船にいるだけでした。
しかも、スマホもほぼ使えないんですよ!外に連絡もできません。
どこに行っても、めちゃくちゃ混んでるし。。

わたしたちは「まあいっか〜〜」という感じでわりとのんびり過ごしてましたが、心配性な一部の日本人のご年配の方々はずっと旅行会社デスクに張り付いて、情報収集してました。(旅行会社の方も、お疲れ様です。。)

あとは、船から出られる時間も自分から動いて情報収集しないと全然わからなくて…。クルーズって、想像以上に自由がないんです。こういう時には特に、決められたルールにのっとって動かないとダメですし。

ちょっと時間がなくなってしまったので、ここまで。
続きは後日書きます!

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