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#7 頂の夢を見る。(1合目)

October 17 (Sun)

おばんです。ともさんです。無事ワクワクチンチン2回目が終わり、これまでよりは色々行動できるようになるかな、とひと安心しております。(だからといって感染対策は手を抜けませんが)

で、なんか物々しいタイトルついてんなということですが今回は何の話かと申しますと。

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モンベルの会員になった話です。

いやいや意味わからんて!と言いたくなる気持ちはわかりますが、のちほど繋がるので辛抱強くお待ち下さい。

山に魅せられた話

私は以前から、山に憧れがありました。(もっと前は海の方が好きだったんですけどね)
というのも、山というものは現代社会から切り離され、一対一で自然と向き合える場所であり、自分の個の生物としての力を試すことができる場所であり、そしてなによりも、面白い人が集まる場所であるからです。

少し考えてみましょう。山登りという趣味は、確かに身体を鍛えたり大自然を目の当たりにできるという大きなメリットがあります。しかし、それと時を同じくして大きすぎるデメリットがあるのです。

それは、山の自然は時として簡単に我々の生命を奪っていってしまうということです。

それが天候の急変による低体温なのか、野生生物に襲われることなのか、はたまた滑落かはわかりませんが、山登りには、常に命のリスクが伴います。

自らある程度の命のリスクを背負いに行くような趣味は他に無いわけではありませんが、そう多くもありません。

にもかかわらず、好き好んでそのリスクを背負い山の頂を目指す人々は決して少なくありません。

要するに、登山家にはある程度(いい意味で)狂っていて自分なりの芯を持ち、一風変わった面白い考えを持つ人が多いのではないか、と私は考えるわけです。

そして、私はそのような人が好きです。

私がそう考えるに至ったきっかけの出来事もあるのですが、それをお話するのはまたの機会にしたいと思います。

で。

私は1年ほど前から、山のレジャーに進出する第一歩として、長野県の上高地という場所に行ってみたいと考えていました。

上高地に行ってみたい!

上高地という場所は、軽井沢のようなリゾート地でもありますが、それ以上に、海抜1500メートルと観光地としてはこの国で指折りの高所に存在している場所です。そこらへんの山の山頂より高いです。

日本で3番目(海抜3190メートル)の標高を誇る穂高岳、そして水が透明かつエメラルドグリーンに光ると言われる清流梓川の双方が織りなす景色を間近で眺めることができる場所です。

梓(あずさ)川に関しては、中央本線を走る特急電車の名前の元になっています。新宿駅で、特急「あずさ」の名前を見たことがある方は多いのではないでしょうか。

話は戻り、1年ほど前から私は上高地に行きたいとチャンスを窺っていました。
しかし、コロナ禍に加えて自分自身の多忙さも極まり、そんなことをしている余裕はなかったのでした。

そんな中、10月に入りコロナ禍にもおそらく今後数ヶ月ほどの安息期間が与えられるという状況になりました。

さらに、自身の予定を確認すると、11月上旬はちょうど3日ほど時間を確保することもできる。今しかない、と思ったわけです。

あ、ちなみにですが上高地は11月15日になると閉山してしまい、翌年の4月になるまで一般観光客は入ることができません。逆に言えば、それをする必要があるくらいの、環境条件の場所であるわけです。
真冬まで待っていたら閉じてしまう、まさに今しかないのです。

なのですが。
11月の上高地に行くには少々、問題がありますそう、装備です。

そしてここで冒頭の、モンベルの会員になった話に戻って参ります。お待たせいたしました。

山での服装は

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ここからは、かなり技術的なお話になります。

今回、私は登山をしに行く、というわけではありません。が、山中というものは移動手段も少なく、どうしてもそこそこ自らの足で歩かなければならないもの。

寒い山を登るための服装、というとなんとなくモコモコした分厚いダウンのコートなどを思い浮かべる人が多いかと思います。私もそうでした。

しかし、実はそれは寒い山中を歩くには最悪とも言える服装なのです。と、言うのも、運動していると汗が出ますよね?山登りも激しい運動です。
そして汗は適度に蒸発させない限り、肌に残ります。モコモコのダウンに、汗を蒸発させる力などあるはずはありません。

するとどうなるか。皆さんは、湯冷めという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
あれは、風呂上がりに汗をかき、その汗を適切に処理しなかった結果、体温が下がって風邪をひくよというお話なのですが、

山の上ではいわば、ハイパー湯冷めみたいなことが起こります。

蒸発せずに残った汗は、冷えて体温を急に奪います。必要以上に体温が奪われると、低体温症と呼ばれる、要するにだんだんと命の危機が近づいてくる状態になります。これがとても危険なのです。

ですから、山での服装で重要なのは断熱性以上に、いかに汗を残さず蒸発させることができるかということになります。

平地では冬に着ると暖かいと思うような服を着た結果、体温が奪われるというワナのようなことがあるんですね。

どんな服があるのか

上に載せた画像に、ベースレイヤーミドルレイヤーアウターレイヤーという3種類の布が映っていたかと思いますが、

ベースレイヤー:肌着であり、汗を蒸発させる主役。◯ニクロのドライシャツとかの比ではない、めっちゃすぐ乾くやつが必須。
ミドルレイヤー:風や気温を防ぎつつ、ベースレイヤーが蒸発させた汗をさらに外へと逃がす役割。風は防ぐのに湿気は通すという変態的な機能が必須。
アウターレイヤー:雨や雪が降った際に、それを防ぎつつやっぱり湿気は外に逃すやつが推奨。

といったようにカンペキに役割分けされています。

それで、今回上高地に行く私は、さすがにスーツではなく山に準拠した格好をしようという決心をしました。

さきほどご紹介した中で、ミドルレイヤーとアウターレイヤーにあたるものは、何故か私は既に持っておりました(???????)
しかもモンベルのものを、です。

なんとなく冬の防寒に、と役割をまったく理解せずに数年間使っていたのでした。モンベルの客としては最悪です。(笑)

話は逸れますが、モンベルの冬のアウター類は、私の経験上では一度買えば5年は使えます。(あくまで平地での話ですが)
機能性は当然、非常に高機能ですので、山登りをしない方にもおすすめです。小刻みに安いアウターを買い替えるよりもよほどコスパが良く、賢い買い物なのではないかと思います。

話を戻しますが、かくして足りないのはベースレイヤーのみということに。

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ということで、買ってきたのがこちらになります。
ジオラインという、その道の方には超有名らしいモンベルのインナーシャツです。
素人には信じられない話ですが、これ1枚で冬山を歩く場合もあるのだとか。登山の運動量はかなりのものなので体温は保たれ、汗さえ放出できていればそれで問題ないのだそう。風を防ぎたいときや、寒くなったらミドルレイヤーを重ねるそうです。(モンベルのお兄さんから聞いた話です)

とにかく汗の乾きが凄まじく、試しにお風呂上がりに筋トレをしてみましたが、肌にはまったく汗が残りません。ツルッツルです。まじか。

登山家は伊達じゃないけれど、登山家が作る服もまた伊達じゃないなと思った瞬間でした。

広がるモンベル会員の輪

さて、ここからは(もうすぐ3000字)魅力的なモンベル会員について勝手に宣伝をします。

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会員になると、イカしたピンバッジもついてきます。これだけ欲しいという人もかなり居るのでは?


最大の特徴とも言えるのが、継続年数につれて会員のクラスがだんだん上級になってゆくこと。ちょっと航空会社のマイルのような感じもしますが、達成条件はあんなに難しくはありません。

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最悪、20年「会員でいるだけ」でダイヤモンド会員になれます。やったぜ。

カードの色もどんどんゴージャスに...と思いきや、最上級の「ダイヤモンド」で本来の山の配色に戻るあたりがニクイですね〜!わかってるモンベルさん!

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バッジの色もゴージャスに!

他にも特典は様々あり、そもそも還元率がかなり高い、様々な山・レジャー関連施設で割引などサービスを受けられる、プロからしっかりと学ぶことができる山登りやスポーツの講習会に参加できる等あります。確かに、どこかのお店のレジでモンベルのカードを見せると...という案内を見たことがある気がします。

個人的には、この会員カードを持ったことで、山に憑りつかれた者の一人になりそのスタートラインに立てたのではないか、という気持ちが強くてちょっと誇らしい気持ちです(?)

きっと、モンベルで服を買うのは今回が最後にはならないだろうと思っての判断でしたので、この判断が後に私をまた山へと導いてくれることを願ってやみません。

今回はこの辺で。山関連のお話は今後も増えていくと思いますのでご期待くださいませ(?)。

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