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#28 「編入生のリアルを聞いてみた!」北海道大学教育学部篇②

みなさん、こんにちは☀️
『編入の叡智』運営の碧(あおい)と申します。今回は、「編入生のリアルを聞いてみた!」の北海道大学学教育学部篇その②をお送りいたします。あと1週間ほどで北海道大学教育学部の編入学試験というタイミングですので、今年度北海道大学教育学部に編入した方のエピソードをお聞きしました。編入学してからの話や編入学試験の対策方法等についてもお話いただいたので、北海道大学教育学部を編入試験で受験しようと考えている方はぜひご覧ください!!


① 現在の専攻


現在は教育基礎論分をしています。本ゼミ(卒論を執筆するゼミ)は教育行政学です。自分が興味を持っているテーマは、教職員制度および教員配置に関する研究と教育機会保障に関する研究です。教員配置では現在の制度がどのように制定されてきたのか、加えて制度の基準が適切なものとなっているのか、また教育機会保障では諸外国の実践を検討しながらより多くの子どもに教育機会が提供される社会についての検討を行っています。

② 編入学してから感じたギャップについて


主体的に物事に取り組む学生が多いことに驚きました。学生一人一人が教育に関する問題意識を持っていることや、サークルや学習支援などのボランティア活動に積極的に参加している人が多く、日々周囲から良い刺激を受けていると実感しています。中にはベンチャー企業に所属し実際に仕事をしながら大学で学んでいる学生もいるので、そういった人と話をするなかで新たな価値観・視点に気づくことができるといった学びもありました。生活面では、夏が想像以上に暑かったな~っていうギャップがありました(笑)。それでも比較的過ごしやすい日が多く、加えて都市の規模感がちょうどいいので今のところは住みやすい街だと感じています。今後やってくる冬が少し怖いです…。

③ 単位認定について


私は大学を卒業した後に編入したこと、また以前所属していた大学で教職課程を履修していたこともあり8単位認定されました。そのため、特に3年前期では必修の講義を受講しなくてもよいということがありました。申請の際には少しでも内容が重なっているものを積極的に提出することで単位認定される場合があるので、自分が取得している単位と学部で開講されている講義の内容およびシラバスをしっかりと見比べることが大切だと思います。

④ 授業の難易度/大変さ


あまり大変だとは感じていません。自分は理系の学部から編入したため、新たに触れる学問領域が多く新鮮味をもって講義を受講できているため、楽しさを感じる機会のほうが多いと感じています。必修単位取得のためゼミを複数履修する必要があり私も3つほど受講しているのですが、内容自体は面白い一方で文献を読むことやレジュメを作成することに時間がかかるため、そこは少し大変だと感じます。

⑤ 成績判定について


成績はレポートで判定されることが多いです。加えて、その場合毎回の出席点や講義コメントでも成績が加味されるため、講義に出席すれば単位は何とかなると思います。また試験の場合は、暗記というよりも講義全体を通して論を展開する形式が多いので、日々の講義をしっかりと受講し考えを整理することが大切だと思います。

⑥ 北海道大学教育学部の強み


学部の強みは2つあると思います。1つ目は学部が小規模のため先生や学生同士の関係性が築きやすい点です。教育学部1学年あたりの学生数が編入生(10名)を含めても60人となっており、講義やゼミなどの活動を通して先生方や他学生と議論をする機会が多いと感じています。また、特にゼミでは先輩後輩との縦の関係を築きやすく、そこで多様な価値観に触れることができるため、人として成長できる環境となっているのではないかと考えています。余談ですが、夏のシーズンはゼミでのジンパ(ジンギスカンパーティー:北海道大学の夏の風物詩)が多く開催されるため、先輩や後輩、同期と一緒にご飯を食べながら大学生活を楽しむこともできます。2つ目は教育学を探究する学部となっていることです。本学部は教員養成が主たる目的ではなく、人間の発達や成長、教育の在り方などを探求し社会のさまざまな分野でそれらの問題解決・実践に取り組む研究者の育成がミッションとなっています。そのため、教育に関する学問を多面的に学ぶことができ、自分自身の教育観を深められること・教育学を探究できることが強みであると考えます。本学部は4つの学問領域から構成されていますが、それぞれが独立ではなく互いに関係し合っていることを最近感じているので、1つの事象を多面的に捉える力が身につくと思います。

⑦ 編入学試験対策について


編入学試験に対する対策として、特に自分が大学で研究したいと考えていた分野に関する本や文献を多く読みました。その中で教育学に関する知識を身につけるだけでなく、その本を通して重要なポイントは何なのか、筆者が主張していることは何か、それを受けて自分はどんな考えをもつのかを意識すると、小論文や面接で求められる力がつくと思います。英語に対する対策では、英単語帳の読み込みと英語で執筆された論文をいくつか読んだことが挙げられます。試験では専門性が高い英文が問題として出題されるので、それに慣れるために1つでもいいので読んでおくと試験当日でも落ち着いて取り組むことができると思います。面接に対する対策では、志望理由書に基づいて自分の考えを主張できるような準備を行いました。志望理由書で記載した教育に関する事柄(私の場合は子どもの貧困に関する記述)について面接官から深く質問されるため、自分で書いた内容を詳細にわかりやすく説明できる対策はかなり重要だと思います。面接試験の配点も大きい(200点満点)ため、受験される方は今一度志望理由書を読み返し、その内容について単語レベルまで説明することができる準備をぜひやっていただきたいです。

⑧ 編入学試験の難易度


英語の筆記試験が特に難しいものだと感じました。英文で論述されている内容も専門性があり読解に時間を要してしまうのですが、難易度の高い単語が含まれている場合も多々あったので、初めて問題文を見たときは結構焦りました。ただ、冷静に文全体を見ると解答に繋がる道筋が見えてくると思うので、リラックスして問題に取り組む姿勢が重要だと思います。

さいごに

いかがでしたか?少しでも皆様のお役に立てていれば幸いです✨ 今回お話をしてくださった方は、私と専攻している分野が近接しており、大学内でもよく話をしている方にお話をしていただきました。彼は他の編入生と比べてもいい意味で「変わり者」です。私では想像つかないような発想の持ち主でいつも刺激を受けています。忙しい中、お話をしてくださって大変ありがたかったです。少しでも北海道大学教育学部を志望している学生にとって有益な情報であれば嬉しいです。

次回は、「北海道大学教育学部編入学試験前にやらなければならないこと」についてお話したいと思います。ついに北海道大学教育学部の編入試験が直前に迫っています。編入学試験の前日に配信する次の記事では忘れてはならないものであったり、最後の心持ちなどについてお話させていただきます。これまで半年以上の間多くの方から北海道大学教育学部の編入試験に関するお話をさせていただきました。全ての人が自分のベストを尽くせるようにお祈りしております!ぜひ、次回の記事をお読みになって、編入試験への最後の準備を『編入の叡智』と一緒に行いましょう!

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