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メモリ関連News: メモリ市場を支えるテレワーク需要、下半期も期待できる?

こんにちは、トランセンドジャパン プロジェクト営業部です。
立て続けに訳者担当から記事をいただくので、さっそく投稿します!
太字にしている箇所引用翻訳部分です。

<1> サーバー/PCはコントラクトプライスをサポートすると予想される

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コロナの影響でリモートワークによるDRAM需要が増加した。この需要はQ1のDRAM市場をサポートする原動力になっており、Q2もそれは続く。
Q3のコントラクトプライスも引継ぎリモートワーク需要により上昇する可能性があるが、「現在交渉中である」とNANYAは話す。
 下流の観点からイノディスクは、「下半期の景気の把握度は低く、コントラクトプライス は横ばい or わずかに下落で、まだ交渉段階だ」と考えているとの事。

 確かにそんな感じですね。トランセンド本社の見解としても「スポット市場価格が下落傾向を見せる一方で、DRAMコントラクトプライスは第3四半期は横ばいになると予想」と連絡が入ったところです。ただ、正直価格が上がる要素はあまりないかなぁと、個人的には思っています。(注:あくまで個人の見解です)
 日本はそこまで影響出ていませんが、海外ではリモート授業も結構行われていて、その為の設備増強需要も大きいようですね。

<2> スポット価格はQ2で底を見る

『Q2は国境閉鎖により家電の需要が落ち込んだ。スポット価格は、NANDフラッシュが大きく下落し、DRAMも下がり傾向である。
 Phison曰く、「とある中国のモジュールハウスが現金化のため在庫を売り払い、それによりスポット価格が低迷している」とみている。』

いまだにメモリは在庫を大量に抱えて一発大儲けを狙う人達がいます。私が聞いている話では、中国以外の某メーカーがアジア向けにリテール品を投げ売りしているって話でしたが。。。
 確かに「安い時に大量に在庫を買って、高くなったら高く売る」というのは王道なスタイルなので、台湾メーカーの多くもそれをやっています。トランセンドは台湾メーカーでも珍しくそれをやらないので、コストの流れと乖離した投げ売りはお付き合いできません。。。
 「安い時に売って高くなったら売る」やり方は、チップメーカーからすると「自分勝手な客」になる為、本当に供給が厳しくなった際に真っ先に止められちゃうんです。まぁ確かに、いつも定期的に安定購入してくれる客の方を大事にするのはわかります。トランセンド自体もお客さんに対してはそうしていますので。なので、法人・産業機器向けにメモリ製品の安定供給重視であれば、そういった在庫の買い方はしないのが賢いわけです。

<3> コロナの影響は未知数、需要が続く可能性あり

『これからもコロナの影響が懸念されるが、「DRAMは重要な電子部品で、サプライチェーンも生産能力を合理的に発展させるため、短期的な価格変動はあるが、健全な産業だ」とNANYAは話す。
 コロナの流行がなければ、2020年は5Gの基地局や5Gスマホの予定があり、年末まで価格は上昇する期待されていた。
TeamGroup(十銓)は本来の需要が遅れてQ4もしくは来年にやってくると予想している。』

 この手のニュースだといつも思うんですけど、「価格は上昇すると期待されていた」という表現。まあ当たり前なんですが、NANYA等チップメーカーからしたら、価格が上がってくれた方が会社としては望ましいので、普通にこう書きますが、ユーザー側からしたら期待するのは上昇ではなく下落ですよね。トランセンドの場合、購入側でもあり販売側でもあるので、こういう表現を見るとなんだか複雑です。(高くなっちゃってすいません!)って、営業としては思ってたりします。

 もちろん、会社的に考えれば、トランセンドとしても価格が上がった方が業績としては良くなりますが、継続して購入してくれているパートナー顧客の皆様への影響が出るレベルになると、それはそれでビジネスとしてよくない事です。

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 「モジュールハウスが価格相場のコメントをしてしまうと、それが元でまた価格が変動しかねず、それは健全な市場を脅かす行為である」と、トランセンドの会長であるピーターさんが前に仰っていたのを思い出します。 事実、トランセンドがそういったコメントをニュースで出す事って見たこと無いですし。せいぜい決算発表時くらいですね。

 まぁ、まとめとしては、価格は「安定~若干の値下げ」で推移しそうなので、とりあえず安心ですね!



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