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メモリ関連News: 長江ストレージは新しい工場を開始し、生産能力を3倍に増やす!!

 先週の記事ですが、気になる「長江ストレージ」ネタだったので、見てみました。下記『』内が記事要約です。

 『長江ストレージは2019年にメモリの量産を開始し、第1フェーズは月産10万個、工場の第2フェーズが完了すると、生産量は月産30万個に増加する。同社の第1フェーズと第2フェーズへの総投資額は240億ドルで、新工場の製造設備の輸入と設置がスムーズに進むかどうかが注視されている。
 また、2015年に発表されたハイテク産業を育てる「made in china 2025」に選ばれた長州ストレージは、NAND Flashをメインに生産し今年4月に128層の3D NANDの生産に成功したと発表している。
 中国生産のUSBメモリとSSDに採用されており、中国のメモリOEMメーカーが長州ストレージの製品を採用すればNANDのシェア率が覆ることが期待される。とTechInsightsのアナリストは言う。
 しかしながらIC Insightsの取締役は、「中国が今後競争力のあるメモリ産業に発展できるのか、中国のIC需要を満たすことができるのか疑わしい。非メモリ市場で競争力を持つには数十年かかるだろう。」と話す。

 いつも通りな感じですが、長江ストレージに関する発表ってすごく前向きで、市場を変えるだろうという内容が多いのですが、記事内でも指摘されているように、懐疑的な面も多くあるんですよね。

 事実、まだまだ中国内メモリOEMメーカーの殆どが、外国産メモリを使用していますし、それどころか中古メモリやリワークメモリをリマークして使っています。もちろんコストが安いんでしょうけど長江ストレージが本格稼働しているなら無理してでも長江ストレージのNANDを使うはずですよね。

 メモリのスタートアップ時は特に「シェア命」なので、昔々Samsungが東芝に対して「SLCをMLCより安く売る戦略」を仕掛けたように、今だったら「3D TLC をQLCより安く売る!」とかでしょうか。

 つい先日、某材料系メーカーの人と話しましたが、長江ストレージは他のメモリメーカーよりはまだまだ遅れていてるね、という結論に至りました。

 まずは製品が出てこなければ話にならないですし、出てきたとしてその品質・信頼性をどう担保してく行くか。あ、でも完全にリテールコンシューマー向けのみを追うというなら、見切り発車もあるのかもしれませんね。

 業界のお客様に長江ストレージの動向を気にされている方も多いので取り上げてみましたが、、、うーんいつもこんな感じですね、すいません。


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