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メモリ関連News: 日系ノートパソコンブランドの衰退を中国のメディアが3つの角度から考察する。

 こんにちは、トランセンドジャパン株式会社 プロジェクト営業部です。
もうなんか題名からして「ああ、日本のノートパソコンは、もう、、、」と感じさせられてしまいました。一昔前まではノートパソコンと言えば日本!SONY!TOSHIBA!Panasonic!って感じだったんですけどねぇ。興味があったので読んでみました。翻訳引用部分は太字になっております。

2020年のQ1の出荷台数は3790万台、レノボは23.5%を占めてシェア1位。ソニーや東芝など日系メーカーがランキングから消えた原因を中国メディアが考察したポイントとして3つ。

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その1. 市場の期待に合っていない。日系ブランドは技術もデザイン力高いが、この自信があるからこそ良いものが売れると思いこんでいるため、市場から離れてしまっている。

 …おお、初っ端から手厳しい。これはまぁノートパソコンに限らず、多くの製品に対して言える事な気がしますが、特にノートパソコンの様に汎用化が進んでしまった製品においては、その影響が顕著なんでしょうね。
 「ものづくり文化」意識の強い日本。車、メカ系や工芸品なんかは確かにまだ優位性があるのかもしれませんが、電気機器関連は厳しいですね。

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その2. インターネット時代の精神では、ソフトウェアがハードよりも重要であるが、多くのノートパソコンメーカーはハードウェアに力を入れており、ソフト面の内容が少ないので、両方兼ね備えた大手メーカーに抜かされている。

 これも結構言われ続けていますね。言われ続けているのにそれでもなお変わらないのはなぜでしょうか。指摘を受け止めていない or 指摘されてることはわかるけど、どうすればいいのかわからない、できない。どちらにしても寂しい感じです。印象としてはソフト面に力を入れてないわけではないんだけど、「刺さらない」って感じもします。あ、でも確かに、軽量に関してはまだ世界で戦える印象なので、そういう面でも確かにハード面重視は変わってないって事ですね。

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その3. 今まで、通常のノートPCメーカーは設計と生産は一貫してたが、近年は分けるのがトレンド。OEMが生産すればコストを削減、リスク対抗能力も増える。そのため中国メディアは長すぎる産業チェーンはリスクが起きた時の打撃が多いとみなしている。

 実際には日本メーカーも昔からOEMは使っていたのですが、今考えると海外メーカーがやるような体制ではなく、オペレーションやコストの管理がずっと厳しかったなぁという印象です。
 「海外のメーカーからはそんな細かく厳しいところまで要求されないよ」
昔、本社の人間からそんな事を言われたなぁと思い出しました。

 まぁ結論としては「ですよね」ってだけで、今更この考察を受けて何かがあるって事でもなく。

 でも実際には、世界的なコンシューマー市場のシェアは下がってはいるものの、やはり必要とされる市場では求められています。IoTが進み、今では「え、そこもPC入ってるのね」って使われ方が増えてきている世の中ですし、個人ユーザー向けとは異なり 信頼性を求められる法人・機器向けとしてはまだ日本のメーカーも必要とされていく部分も出て来そうな気はします。

 私の立場は部品メーカーなので、ノートパソコンの営業戦略に関して何かを言える立場ではありませんが、やはり日本のメーカーには頑張っていただきたいですね。

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