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【ポケモンGO】なぜ攻撃個体値が低い方が良いと言われるのか【GBL】

こんにちはこんばんはとらんすです。

ポケモンGOのPvPコンテンツであるGBLで良くある疑問の一つを自分なりの解釈で説明できるようになりたいので文章にします。記事を読んで1人でも理解してもらえれば幸いです。


■はじめに

この記事を読む皆さまは題目の疑問に対する答えを得ていない、という認識の下で申し上げておきたい注意点があります。

この疑問は誰にでも理解できるほど簡単ではありません。私も「猿でもわかる!」と書こうと思いましたがそんな簡単なものならこの記事など無くとも理解できるものです。

この記事を軽い気持ちで読んでも簡単には理解できません。もっとわかりやすい記事はたくさんあると思いますがこの記事に辿り着いたのも何かの縁。宜しければ最後までお付き合いください。



■ポケモンGOのCPの仕様

ポケモンGOではポケモン毎に攻撃・防御・HPの基本ステータスがあります。その基本ステータスに個体値(0〜15)を加えた値でCPが決定します。

しかし3種類の個体値の変化とCPの増減は同じではありません。例を挙げてみます。

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こちらはピカチュウの個体値15-15-15(いわゆる100%)です。PL(ポケモンレベル)40まで育てるとCPは938。順位も書いていますがここでは無視してください。

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次に14-15-15の個体です。CPは930(-8)。

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同様に15-14-15の場合はCP933(-5)。15-15-14の場合はCP934(-4)。

これでわかる事は、

「ピカチュウは各個体値の中で攻撃が下がるときに最もCPが大きく減少する」

です。これはピカチュウに限らず"ほぼ"全てのポケモンに当てはまります。

言い換えると「3つのステータスの中では攻撃がCPの値(増減)に最も影響を与える」ということです。ミュウツーなどの攻撃力が高いポケモンの方がCPは大きくなりやすいんですね。

これはそういう仕様とお考えください。これが理解できれば次のステップとなります。



■攻撃が低い方が良い理由

まず最初に、これはCP制限があるスーパーリーグ、ハイパーリーグが対象となります。

こちらも例を挙げてみます。架空のポケモンと架空の計算式を用いますが、実際のポケモンGOもほぼ同じものとお考えください。

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個体値15-15-15でそれぞれのステータスが100になるCP1500のポケモンがいるとします。

各ステータスは100で同じですが前の節で説明した通り、「攻撃のステータスがCPの値に最も影響を与え」ます。この例では攻撃ステータスが+1されるとCPは+6、防御ステータスが+1されるとCP+5、HPステータスが+1されるとCP+4として内訳を表示します。(実際はもっと複雑な計算式によってCPが決定します)

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次に個体値0-15-15の個体です。攻撃が-15されたのでCPは-6×15で-90されました。

さて、現在CPが1410となりましたがこのポケモンはCP1500まで余裕がある為まだ強化できます。

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1回強化しました。各ステータスが+1ずつされたので+6+5+4=+15でCPは1425となりました。

この調子で強化していくと、

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CP1410→1500になるまで6回強化できました。

ここで15-15-15の個体と比較します。15-15-15はステータスの合計値は100+100+100=300なのに対し、0-15-15は91+106+106=303とステータス合計値が高くなります。


言葉で書くと難しいですが、CPの増減の影響が少ない防御およびHPを高くする方がステータス合計値が高くなるということです。同様にポケモンの元々のステータスである種族値が防御向きであるほど、CP制限がある中ではステータス合計値が高くなりがちです。

個体ごとのステータス合計値の順位がSCP順位となります。順位が高いほどステータス合計値が高いポケモンなので強い、という考えです。

しかしこれは始めにお伝えした通り、CP制限があるリーグでの話です。制限の中でステータスの合計が高い個体と低い個体がありますよ、というお話でした。



■SCPについて

結局SCPって何ぞ?という疑問を紐解きます。CPは攻撃ステータスが大きく数字に反映される仕様ですが、それを全て同じ割合に変換して計算した値がSCPとなります。

言葉だけでは難しすぎるので先程の架空ポケモンを使います。

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このポケモンは各ステータスがCPに反映される割合が攻撃:防御:HP=6:5:4です。

SCPはこれを同じステータス基準に置き換えたものとなります。全てのポケモンが上のステータス1につきSCP+5という標準を作り、攻撃偏重のCPではなくステータスから見た強弱を可視化しました。


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こちらが前節の0-15-15個体です。SCP内訳の3項目は全てステータスの値×5です。ステータス合計値が大きい分だけSCP合計値が15-15-15個体より高いことが確認できます。



■全てのポケモンがSCP高い方が良い?

前節でSCPはステータス合計値の反映と述べました。そうなると「GBLで使う全てのポケモンはステータス合計値=SCPが高い方が良い?」という疑問が生まれます。


答えは半分YESとなります。

NOである理由としてはGBLは攻撃ステータスが高い方が得をするシステムがあり、それがSCPを重視する方とは逆のベクトルを向いているからです。

例を見てみましょう。

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左はSCP1位のステータス合計値が最も高いラグラージ、右は15-15-15のラグラージです。この対面はシールドの使用数が同じで差し込み等の不安定要素を平等にすれば「必ず」右のラグラージが勝利します。

理由はGBLのシステムとして「同時にゲージ技を発動した場合、攻撃ステータスが高い方が必ず先制できる」仕様がある為です。

攻撃ステータスは表で言うと「攻121.11」「攻124.61」の事であり、攻撃の個体値ではありません


これは同じポケモンだけではなく別のポケモンとの対戦でも起こり得ます。有名なのはヤミラミです。2つの試合を見てみましょう。

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1つ目の試合と2つ目の試合で結果が異なります。1つ目は適当に1500に近くなった15-14-15のヤミラミ、2つ目はリトレーンのSCP上位個体2-15-15のヤミラミです(いわゆるムキムキ個体)。

ヤミラミのイカサマとフシギバナのハードプラントはずっと同じタイミングで撃つことができます。そうなるとお互いシールドを2回ずつ使ったら3回目の発動勝負になります。15-14-15のヤミラミだと攻撃ステータスで勝っているため先制して勝利。

しかしヤミラミの攻撃個体値を下げてSCPを上げたことにより攻撃ステータスでフシギバナに劣ってしまい、同じタイミングでゲージ技を使った際にフシギバナが先制してヤミラミが敗北してしまいます。


SCPを上げる≒攻撃個体値を落とすことがバトルで有利になることと完全なイコールになるわけではない事は忘れてはいけません。大事なのは自分の個体では同じポケモン同士のバトルや意識している仮想敵のポケモンに勝てるのか、勝てないのかをしっかり理解している事です。


(この記事の為に使用したツール)

みんポケ 新・個体値ランクチェッカー

ポケマピ トレーナーバトルシミュレーター

敬称略

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