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52年ぶりに再発見 長沢芦雪の幻の名作「大黒天図」お披露目


京都府右京区の福田美術館では、10月18日から始まる「ゼロからわかる江戸絵画 ーあ!若冲、お!北斎、わぁ!芦雪ー」の開催を前に、8月29日に「大黒天図」が報道関係者にお披露目された。今回お披露目された幻の作品「大黒天図」は、和歌山県田辺市の旧家に伝わったもので、芦雪が和歌山に滞在した天明6年(1786)10月から翌7年2月の間に描かれました。 大きさは縦164.2センチ横98.6センチで和歌山滞在時に描いた作品の中では最大。
1971年に小田急百貨店に展示されたのち行方が分からなくなっていた。
その後、福田美術館が大阪の美術商から紹介され、今回購入に至りました。

絵画には小さなネズミが生き生きと描かれており、平的に見える輪郭線に芦雪の特徴が表れています。

長澤芦雪は、円山応挙の弟子で師とは対照的な大胆な構図、斬新なクローズアップを用いた。奇抜で機知に富んだ画風を展開した「奇想の絵師」で取り上げられた一人だ。

福田美術館の岡田秀之学芸課長は「長年探していた作品だけに、目の前に現れた時は感動した」と話していました。

展覧会は10月18日より開催。

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