肩甲骨の動きを出そう!!
さて、前回は肩甲骨の話をしようと思いましたが、
何故か「可動域」と「可動性」の話がメインになってしまいました。
でも、この辺りは知っておいて欲しい事でもありますので、良かったかと思います。
気になる方は過去の記事をお読みください。
さて、肩甲骨の動きが大事って事は充分に分かっていると思います。
肩甲骨は胸椎などの体幹部と連動し腕を強くしななかに動かすためにとても重要な部分です。(専門的には肩甲胸郭関節といいます)
肩甲骨は胸郭(肋骨)の上を前後左右に立体的に動きます。
勿論、その肩甲骨を動かす筋肉は一つでは無く多数あります。
肩甲骨と胸椎(背骨)、腕(上腕)、首、肋骨などをつなぐ多数の筋肉が連動して動く事で肩甲骨が胸郭の上で滑る様に動くのです。
(肩甲骨周りの解剖図⬇︎)
※参考イメージまでに。
要は沢山の筋肉が動くという事だが、動く必要のある筋肉が動かない事も問題であり、余計な筋肉が動く事も問題。
良く「硬さ」が問題として取り上げられますが、その「硬さ」を引き起こすのは筋肉の柔軟性(可動域)か、動きやすさ(可動性)の違いがあります。両方もありますが。(過去の記事参照)
今は可動性の話をしています。
この可動性を阻害する多くの要因が筋肉自体の硬さでは無く、
動くべき筋肉がちゃんと動かず、
余分な筋肉がちょっと余計に動いている
事です。
肩甲骨でいうと、
肩甲骨の動きに関連する肩の傷害がありますが、
多くの場合、肩甲骨が意図せずに挙上、外転位にあると傷害の確率が高くなります。
簡単言うと、肩甲骨が上がって(肩がすくんで)いて、前に出ている(肩が巻いている)状態。
この状態では肩甲上腕関節を形成する上腕骨頭と結合部の肩甲骨の関節窩の隙間やローテーターカフの1つである棘上筋の通り道(第二関節、肩峰下)が狭くなったり、上腕骨頭の位置がずれ易くなるからです。
要は、肩の動きが悪くなる状態であり、無理をするとどこかが傷む(傷めながら動かさないといけない)事になります。
どのスポーツも、特に多くの局面で腕を頭より高い位置に持っていかないといけないスポーツに関しては注意が必要です。
そうならないためにも、柔軟性を高めるストレッチや可動性を高めるエクササイズが必要です。
因みにですが、動かす可動性も大事ですが、肩甲骨を安定させる安定性も大事。
F1の様なスピードの出るマシンは、しっかりとブレーキが利く事でそのスピードが最大化します。
アクセル(出力)、ブレーキ(安定)、動き(ハンドルコントロール)のバランスが揃ってないと事故(怪我)しますよね。
人の身体も同じ。
幾つか動画を紹介しておきますので、良かったらご参考にしてください。
スキャプラローイング
https://youtu.be/JRAE691apvQ
スキャプラプッシュ
https://youtu.be/CSHxPtuFbhg
肩甲骨のアイソレートから胸椎回旋連動(オススメ!!)
https://youtu.be/bOFIs6pq38Y
肩甲骨と胸椎回旋連動
https://youtu.be/UXmamwlTO1Q
※動画でエクササイズを行っている選手はフォームとしては完璧ではありません。音声で私の注意点などが入ってますので、そちらも参考にしてください。
※違和感がある場合は無理せずに、痛みが場合は痛みが無い程度で行うか、中止して下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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中務正幸
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