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10時打ちについて解説します

タイトル画像:投稿者自身による作品 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9726058による

今回は少しレベルの高めの鉄道の話をします。(低めなのかもしれません)

10時打ちって知ってますか?

名前は聞いたことあったり、やり方は知っていたりすると思います。

でもやった事ある人ってどれくらいいるのでしょうか?

分からないですがそう多くはないように思います。

今回は実際に10時打ちをやってもらった事がある経験を書いていきたいと思います。

10時打ちとは?

全国のJRのきっぷ類はほぼ全て1ヶ月前の午前10時00分00秒に全国のみどりの窓口、指定席券売機、インターネット予約で一斉に発売されます。逆に言うと1ヶ月前までは発売されません。

航空券は何ヶ月も前から、乗船券に関しても2ヶ月以上前からが多いですが、鉄道は1ヶ月前からです。

なので鉄道だけには限りませんが、既に1ヶ月前には列車の定員より乗ろうと思っている人の人数の方が多くなることは多いです。

全ての列車でそのような現象は起こるわけではありません。新幹線のように1列車あたり1200人以上の定員があり走っていても何も珍しくない列車は発車直前でも空席はあります。

10時打ちが必要な列車

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先ほども言いましたが、10時打ちは全ての列車には必要ありません。普段普通に指定席を取る分にはまず必要ありません。

しかし上の図のように難度Aや場合によっては難度Bは取りにくいかもしれません。それぞれの難度の説明をすると、

難度A:10時打ちが必要かも(やればほぼ確実)
難度B:10時打ちまでは必要無い(やれば確実)
難度C:前日または当日で良い(10時打ち要らない)

上の図には載せていませんが、
難度特A:一番列車やラストランのような一度きりの列車は10時打ち必須!

こんな感じです。寝台特急(サンライズ号)に関しては、利用する設備によってもだいぶ変わってきますが、基本的には座席数が少ないので余裕をかますことは出来ません。とは言え、そんなに心配する必要もありません。

新幹線新規開業の一番列車や、列車引退、廃線などのラストランは、10時打ち必須と言っていいでしょう。

10時打ちのやり方

10時打ちにはいくつか方法がありますが、ここでは最近はあまり見かけなくなった、窓口での事前予約や電話での予約は一般的ではなくなったので省略します。

①みどりの窓口に行く方法
一番オーソドックスな方法だと思います。みどりの窓口(JR東海ではJR全線きっぷうりば)に9時50分頃に行きます。

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あらかじめこのような申し込み用紙に書いておくと便利です。これはみどりの窓口の隣においてあります。
この紙を窓口で「これお願いします」と言うとあと数分で発売されるきっぷなので何も言わなくても10時ちょうどに打ってくれることが多いです。もし、???のような感じならば「10時ちょうどにお願いします。」と添えるだけです。

しかし、みどりの窓口をしばらく塞いでしまうことになるので、忙しい駅だと断られてしまうことがあります。なので、出来るだけ利用者の少ない駅、かつ窓口が複数ある駅の方が良いです。

②みどりの券売機プラスを利用する
JR西日本ではみどりの券売機プラスという機械が導入されている駅があります。JR東日本にも同様の機械あり。それは券売機のテレビ電話ボタンを押すと、オペレーターとテレビ電話で繋がり、みどりの窓口と同じようにきっぷを発券してくれます。指定席券売機では買えない寝台券も購入可能です。
また、みどりの券売機プラスのオペレーターはテレビ電話での遠隔発券という事もあり、みどりの窓口を長年経験したいわゆるベテランが配属されています。10時打ちも多く経験されているはずなので、実は意外と窓口より混乱がなく、確実にきっぷを取れることが多いです。

みどりの窓口同様、指定券購入申し込み書を書いて、読み取り機に置いて発券してもらうとスムーズです。

問題点や注意点は、10時前は多くの利用者が電話をかける事になるため、順番待ちが発生する可能性がある事です。しかもみどりの窓口のように混雑状況を確認したり、何分も前から電話をかけたりすることは出来ません。

私は繋がらず順番待ちになったことはないのですが、絶対に券売機の数よりオペレーターの数の方が少ないので殺到すれば順番待ちになるのは確実です。

繋がれば確実、繋がるかどうかはその時次第、という感じですね。

③セルフ10時打ち
指定席券売機やネット予約で10時ちょうどに自分できっぷを取ることでです。これは簡単ではありますが、成功率は全然高くありません。

理由としては、駅員やオペレーターのマルス端末(指定席を取る機械)と客が操作する機械の仕組みが違うからです。

駅員のマルス端末は事前に情報を打ち込んで、10時ちょうどに発券を押します。

しかし、客が操作する機械では10時ちょうどにならないと情報を打ち込むことすらできません。つまり10時打ちはできません。どんなに早くても10時00分30秒打ちくらいでしょうか。

もちろん相手がいなければ取れますので、10時打ちのハードルが高い方にはオススメです。

④ネット予約の事前予約サービスを利用
JR各社のネット予約には事前予約サービスがある場合があります。それは1ヶ月以上前から予約をしておいて、勝手に10時打ちをやってくれるという夢のようなサービスです。しかしながら、本当に競争率が高い列車などは成功するかは疑問です。不成立でも文句が言えないという注意書きがあります。

また、寝台特急の事前予約や、座席指定が出来ないなど不十分なところもあります。

確率は高いけど、確実かどうかは不明というのが感想です。

まとめ

今回は10時打ちについて解説しました。大抵の駅員さんは10時打ちを理解していると思いますので、恐れずに窓口に行ってみましょう。初めての方は①のみどりの窓口に行くことをオススメします。予約用紙に必要事項を書き込んで10時前に空いている窓口に持っていく。これだけです。

苦労して取ったきっぷはその列車の楽しさを増やしてくれます。皆さんもぜひ珍しい列車に乗ってみてください。

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