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オレンジのきっぷと緑のきっぷの違いは?

皆さんはきっぷといえばどちらを想像しますか?オレンジの小さいきっぷですか?緑(青?)のカードサイズのきっぷですか?

2つありますがどのような違いがあるのか見ていきましょう。

発行している機械の違い

説明の便宜上、先に緑の大きなきっぷから説明します。

・緑の大きなきっぷ
緑の大きなきっぷはみどりの窓口に設置してある「マルス」と呼ばれる座席指定などが出来る機械で発行したきっぷです。この「マルス」を客側が操作できるようにした機械が「指定席券売機」と呼ばれる普段皆さんが新幹線のチケットなどを購入しているあの機械です。
JRの乗車券は発駅と着駅を客が定めた経路で結ぶものです。「指定席券売機」はほぼ全ての乗車券類を発行できます。

↓発駅(特例で都区内)、着駅、経路を定めている

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・オレンジ色の小さなきっぷ
ではオレンジ色のきっぷはなぜ存在するのかという問題ですが、上記の「指定席券売機」は非常に多機能です。多機能ゆえに高価です。しかも、近距離のお客さんは経路なんて気にしない(制度上経路の指定不要も含む)のにもかかわらず、経路も定めなければいけないので、操作が煩雑です。
近距離できっぷを買う人のために存在するのが近距離きっぷ券売機です。これは指定席券売機やみどりの窓口と違い、発駅、着駅、経路を指定しません。ご存知の通り〇〇円区間のように〇〇円で行けるところまでのきっぷを購入する形式です。これなら券売機のコストを大幅にカットできます。
もちろん座席指定システムにつながっていないので指定席を取ることはできません。

↓自分で決めるのは金額のみ

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全部オレンジ色のきっぷでいいじゃないか

もしかするとこのような考えに至る人がいるかもしれません。しかしながら、鉄道の運賃は距離によって決まっているので、長距離にもなるといろいろな経路を指定する必要があります。

例を見てください。

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発駅から着駅まで行こうとすると複数の経路が考えられます。単純にA線だけを使う経路、B線を使い、A線に乗り換えるルート、B線の途中でC線に乗り換えて、A線に再び乗り換えるルートなど何通りもあります。運賃を正しく徴収するためには経路を決める事が大切なのです。

これが基本的なJRの乗車券の運賃計算の方法なのですが、こんな計算をいちいちやってられない大きな都市では例外として決められたゾーンの中では経路は設定する必要がないと言う特例があります。普段皆さんが使っているオレンジのきっぷやICカードはこのゾーンのおかげでもあるのです。(そのゾーン外でもICカードをdっ使うためのゾーンもある)

まとめ

JRの運賃規則は大変難解で、普段ただ鉄道を利用している人は理解しにくいと思いますが、それをできるだけ簡単に人に説明できるような記事を目指しています。

この記事で書いたことは「全国津々浦々でICカードが使えない理由」と似ています。またそれに関することも書いていきます。ありがとうございました。


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