クロス円のトレードはやめるべき理由
皆さんは、普段どんな通貨ペアでトレードをしていますか?
私は最近、ユーロドルやユーロ円をメインに取引をしていました。
ユーロ円やポンド円などのクロス円は、ボラティリティが高く稼げるというメリットがある反面、合成通貨ペアであるため値動きが読みづらいというデメリットもあることを忘れてはいけません。
「大きく動くから稼ぎやすい!」と思っていた時期がありました。
しかし、クロス円のトレードは初心者にはオススメできない理由があります。
今回は、クロス円のトレードをオススメしない理由をお話していきます。
クロス円って!?
通貨ペアには、大きく分けて
・クロス円
・ドルストレート
の2つがあります。
クロス円は、円がらみの通貨です。
たとえば、ドル円、ユーロ円、ポンド円・・・など。
ドルストレートとは
ドルストレートは、円を含まない通貨ペアです。
たとえば、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル・・・など。
ドルベースの通貨ペアのことです。
クロス円のトレード注意点
クロス円のトレードをする上で、覚えておきたいことが一つあります。
それは、「クロス円は、合成通貨ペアである」ということです。
独立してレートが変動しているのではなく、ドル円とドルストレートの掛け算(または割り算)によって価格が決まります。
イメージしにくいので、どういうことか具体例を出して説明をします。
ユーロ円を例にとると、
EUR/JPY=EUR/USDUSD×USD/JPY・・・★
という式で表せて、これはユーロ円はユーロドルとドル円の値を掛け算したものになります。
実際にユーロ円の市場は、ユーロドルやドル円と比較すると取引量が少なく、
証券会社にユーロ円の買い注文が大量に入ったときに、
その注文をユーロ円の市場だけでは、さばききれなくなります。
さばききれない分は、
証券会社は”ユーロドルを買って”、”ドル円を売る”ことで
ユーロ円の買い注文を成り立たせているのです。
(ユーロ円の買いエントリーをするというのは、ユーロを買って日本円を売るという行為ですから。)
つまり、ユーロ円でトレードをしようと思ったのなら
ユーロドルとドル円のチャートも気にしないといけないのです!
★の式からわかるように、ユーロ円が上昇するときというのは、
ユーロドルが上昇し、ドル円も上昇する
という条件がそろった場合なのです。
ユーロ円のチャートだけ見てロングエントリーをしたとしても、ユーロドルやドル円のチャートで下落していたら、ユーロ円が下がるわけですから、気づいたら何故かユーロ円が下がっていた・・・と痛い目に遭う可能性もあります・・!
ポンド円をトレードする人も多いイメージなので、例として挙げておきますが、ポンド円は以下のような式で成り立っています。
GBP/JPY=USD/JPY×GBP/USD
ポンド円をトレードするなら、ドル円とポンドドルの値動きに注意しなくてはいけないということです。
まとめ
クロス円は、合成通貨であるということを理解していただけたでしょうか?
クロス円の概念を理解せずにむやみやたらにトレードをしていると、初めのうちは良くても、そのうち失敗する恐れがあります。
複数通貨ペアの相関関係を見てトレードをすると勝率もアップするかもしれません♪
では、今週もトレード頑張りましょう!
FXのオンラインサロンを運営する個人トレーダー/FXについて更新/好きな通貨ペアはユーロドル&ユーロ円&ポンド円/暇な時間はカプチーノ飲んでまったり過ごす日々(*´ω`)