【オルゾフファイレクシアン】デッキガイドになる予定だった何か

初めまして。
MTGアリーナ上でスタンダードやアルケミーを中心にプレイしている、とれそんと申します。
実績としては

日本選手権2021 SEASON3 ※デッキ草案作成 (オルゾフミッドレンジ)
MeleePTQ TOP8(オルゾフミッドレンジ)
ジャパンオープン2022 TOP16(ゴルガリミッドレンジ)

といった感じです。
最近はメタゲームチャレンジを無限に連コインしています。

今回は先週行われた蒼紅杯でオルゾフファイレクシアンを使用し、TOP8に入ることが出来たので、試しに簡単なデッキガイドを書いてみました。
MTG関連の記事を書くこと自体が初めてなので、粗があった場合もある程度大目に見て頂けると助かります。

デッキリスト

https://mtgmelee.com/Decklist/View/292692

構築までの流れ

機械兵団の進軍実装後しばらくは《お告げの行商人/Omen Hawker》を使ったデッキを試していました。
2ターン目に《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》や《石の脳/The Stone Brain》を起動できたら強いのでは、とかやっていましたが、上手く形になりません。
気付けば大会前夜、手元に大会に持ち込める強度の新弾デッキはなく、どうしようか悩んでいたところ、以前ウィークエンド予選に向けて一緒に調整していたliliumさんから
「白黒ファイレクシアンが面白そう」
という共有を頂きました。
仮組みして回してみたところ
《スクレルヴの巣/Skrelv's Hive》
《ふくれた昇華者/Bloated Processor》
《生体融合の解体者/Grafted Butcher》
この3種の組み合わせが非常に強力であると感じ、大会用デッキとして調整することを決めました。

ちょうどその日からメタゲームチャレンジが開始されていたので、仮組みから気に入らない部分を差し替えて回してみたところ、0-1⇒7-0で完走しました。
その時のリストがこちらです。

大会で多そうなアーキタイプを元々
・エスパーレジェンズ
・グリクシスミッドレンジ(ヒデツグコンボ含む)
・赤単
の3種だと考えていて、特にエスパーレジェンズには有利なデッキを持ち込みたいと考えていました。
エスパーレジェンズの高速展開に対しては、リソースを失いにくいクリーチャーを展開しつつ《大群退治/Vanquish the Horde》で盤面を一掃し、リソース差を主張することで後手でも捲れる認識だったので、《スクレルヴの巣/Skrelv's Hive》に加えて《婚礼の発表/Wedding Announcement》という条件に合うカードを採用しました。
サイドは赤単が多めにいると踏んで4枚採用した《梅澤俊郎の生涯/Life of Toshiro Umezawa》を除き、無難なカードが多いかと思います。

※メインに1枚入っている《告別/Farewell》は、公開制で相手の全展開を抑止するために入っている見せ札です。
 非公開の対戦では不要ですので、追加の《大群退治/Vanquish the Horde》などに変えてください。

新カード使用感

《生体融合の解体者/Grafted Butcher》

 単純に強いロード枠。
 全体威迫が本当に偉く、汚染者で一旦生け贄に捧げてから起動効果で戻す動きも複数回ありました。

《ふくれた昇華者/Bloated Processor》

 器用な3マナ枠。
 隣に1体でもファイレクシアンがいれば寓話トークンに一方が取れて、即除去されても同様に一方が取れる3/3サイズを出せるのが助かります。
 税血にだけ注意。

《全軍突撃/Pile On》

 諜報2が偉すぎます。
 ロードを落としたら実質リソースになりますし、リアニデッキ等の墓地利用デッキでも《喉首狙い/Go for the Throat》の代わりに採用を検討できるレベルかと思います。

先手番のプレイ

低マナ域多めのビートダウンなので、先手番は基本的にマナカーブ通りに展開することになります。
特に序盤は、相手のカウンターや除去は一切気にせず、一番リターンが大きい動きを続けていけば、基本的に有利に立ち回れるはずです。
下手にケアして動きを控えても、ハンデス等が入っているわけでもないのでどうせ食らいます。
相手に先に圧を掛けられて、先手番の利が失われる可能性が上がるだけですので、常にフルスロットルで突っ込みましょう。

後手番のまくりかた

このデッキの後手番での勝ち方は大まかに以下となります。

・《大群退治/Vanquish the Horde》で相手の押し付けを回避し、リソース差を付けて勝つ

・《生体融合の解体者/Grafted Butcher》《ふくれた昇華者/Bloated Processor》に除去を切らせて《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》を定着させる

・お互い横に並べた後に《全軍突撃/Pile On》で自身のアクション数を増やし、盤面の主導権を入れ替えて《生体融合の解体者/Grafted Butcher》で押し切る

手札や相手のデッキタイプによって取れるプランは異なりますが、大事なことは「どのプランで後手番をまくるか」を初期手札を見た時点で意識することです。
例えば対エスパーレジェンズで、3ターン目に《ふくれた昇華者/Bloated Processor》《婚礼の発表/Wedding Announcement》が同時に手札にある場合、《大群退治/Vanquish the Horde》からまくるプランであれば、相手に除去よりもクリーチャー展開を優先して欲しいため《婚礼の発表/Wedding Announcement》からプレイします。
一方《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》を通すプランであれば、クリーチャー展開より先に除去を打って欲しいため、《ふくれた昇華者/Bloated Processor》を先にプレイすることになるでしょう。

後手番はマナカーブ通りプレイするだけでは相手の圧力に押し切られてしまいます。
そのため「どうやって切り返すか」のプランを構築段階で意識し、プレイ中にも常に意識しておくことが必要かと思います。

サイドボード例

※あくまで一例です。
 自分自身この通りに入れ替えているわけではなく、そこまでに見たカードやその時の気分で適当に入れ替えつつ試しています。

【エスパーレジェンズ】

 <先攻>

Play_out
Play_In

 out 這い回る合唱者×4
 in 梅澤俊郎の生涯×3/大群退治×1
 <後攻>

Draw_Out
Draw_In 

 out スクレルヴの巣×1
 in 大群退治×1

【グリクシスミッド】

 <先攻>

Play_Out
Play_In

 out 黙示録、シェオルドレッド×3/大群退治×2/告別×1
 in 未認可霊柩車×1/第三の道のロラン×2/放浪皇×3
 <後手>

Draw_Out
Draw_In

 out 這い回る合唱者×2/スクレルヴの巣×1/告別×1
 in 未認可霊柩車×1/第三の道のロラン×2/大群退治×1

【赤単】

 <先攻>

Play_Out
Play_In

 out スクレルヴの巣×4/大群退治×2/告別×1
 in 梅澤俊郎の生涯×4/放浪皇×3

 <後攻>

Draw_Out
Draw_In

 out ベナリアの潜伏工作員×3/スクレルヴの巣×4/告別×1
 in 梅澤俊郎の生涯×4/放浪皇×3/大群退治×1


後記

ファイレクシアンは部族ランド2種とミレックスで
色マナ12枚を確保できるため、2色ではなく3色以上にしても面白そうです。
《スクレルヴの巣/Skrelv's Hive》
《ふくれた昇華者/Bloated Processor》
《生体融合の解体者/Grafted Butcher》
の3種があれば、どう調理してもある程度の強さは担保されるのがありがたいところ。
次パックでの強化も含め、非常に楽しみです。

以上、気になる点や要望等ございましたら、Twitterまでご連絡ください。
ここまで閲覧頂きありがとうございました。

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