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札幌2歳ステークス 2020【予想】

札幌2歳ステークス 過去

過去5年の3着以内好走馬15頭すべてが前走上がり1~2位。2歳重賞ではよくあるデータではあるが、最後までしっかり脚を使えることが重要なレース。

連続開催最終週のタフな馬場でも、しっかり末脚を発揮できそうな馬を狙いたい。

①ピンクカメハメハ(△)

スローペースで折り合いを欠いた2着馬に外から捲って来られたが、外から並ばれても動じることなく、4角で再び先頭に立つと後半5F 11.9 - 12.2 - 12.1 - 11.8 - 12.1 の持続力戦を上がり最速の3Fで4馬身差圧勝。

そのデビュー戦は同日の古馬1勝クラスより1秒4遅い勝ち時計だが、2秒2遅い1000m通過なら許容範囲。負かした2~3着馬はまだ出走していないが、1秒3離した4着③ジオルティは次走すぐに勝ち上がっていることからレベルが低いことは無さそう。

当時は前日の雨の影響はあったが、標準レベルと言える馬場状態で、今回は開催最終週の荒れた馬場への対応が求められる一戦。名牝スイープトウショウの17歳下の半弟という血統に鞍上が武豊騎手とあって人気を集める中、先週のダイアトニックと同じ最内枠。

この馬場への適性があれば好走も可能だろうが、ハイリスクな人気先行馬と考える。

②ヴェローチェオロ(△)

先週、勝利を飾ったデビュー戦は前半1000mが66秒5のスローペースで3秒7も遅かったこともあるが、同日の古馬2勝クラス2秒8遅い勝ち時計。

同厩⑬ソダシの出走予定がありながら連闘でも出走を決めたあたり、須貝調教師は勝算ありなのだろう。
もちろん疲労は心配ではあるが、実際に重馬場でかなりタフな馬場をこなしたことは強み。

③ジオルティ(⋯)

デビュー戦から変わり身を見せた前走は、1000m通過が1秒7遅かったにしても、同日の古馬1勝クラスより2秒6遅い勝ち時計。人気薄のルメール騎手は怖いが、ここは軽視しておくことにする。

④カガフラッシュ(⋯)

連続開催後半の上、雨の影響でレース上がりが38秒5も掛かるタフな重馬場をラスト4Fで一気に捲って勝ち切った内容は評価したい。
ただ、負かした馬は⑪③⑤⑰②②⑧④⑩⑱着とまだ勝ち上がっておらず、相手が弱かった可能性が高い。

⑤スライリー(⋯)

東京とはいえ、3連続開催最終週の馬場を直線で進路を立て直しながら上がり最速の脚で差し切った内容は牝馬ながら根性がありそうで、今回のメンバー中最多タイとなる16頭立ての多頭数を経験していることも強みだろう。ただ、点数の関係で見送る。

⑥バスラットレオン(△)

ノーステッキで叩き出した洋芝での上がり3F 33秒6は確かに出色ではあるが、前半1000が65秒1の超スローペースで2着モリノカンナチャンも最速タイ。開幕週の高速馬場でもあった。

当時の7頭立ての少頭数から14頭立てに、馬場も連続開催最終週の荒れ馬場に替わる今回。
柿崎助手は「体形から荒れた馬場も大丈夫だと思う」と話すが、どうにもリスクの高い1番人気に映る。

⑦コスモアシュラ(⋯)

押してハナに立った前走のコスモス賞。マイペースで中盤で息も入れられた中で上位2頭より1秒3〜4遅い上がりからは位置取りの差で守れた③着との印象。

勝ち上がった未勝利戦も重馬場が味方した印象があり、負かした馬の他レース着順は③④⑦⑥②⑧⑭⑦⑩⑩③⑪⑤⑩⑦④⑱着。
3戦のキャリアを武器にブービー人気での激走を期待したかったが、簡単ではなさそう。

⑧ユーバーレーベン(○)

不良馬場の新馬戦(東京)を勝ってここへの参戦を表明したあたり、ゴールドシップ産駒として洋芝への適性を考えて判断であろう。

騎乗した戸崎騎手を確保した岡田軍団も含めた陣営の勝負度合もとても高く感じるし、本レースに出走するゴールドシップ産駒の中では最上位の評価。

⑨ウインルーア(▲)

1200mのデビュー戦は後方のまま見せ場なくシンガリ負けを喫したが、青木調教師が「ゴールドシップ産駒には気性が荒いイメージはあるけど、この馬は全く心配ない。扱いやすくてとても素直」とコメントしている通り、1800mに距離を延ばした2戦目で変わり身を見せて初勝利を挙げた。

開幕週の時計の出る馬場だったので勝ち時計は鵜呑みに出来ないが、平均ペースの中でしっかり末脚を使ったことは評価できる。
また、控える競馬を経験していることも多頭数になる上ではアドバンテージとなるはず。

⑩リキサントライ(⋯)

逃げ切りで勝ち上がった未勝利戦が1200mで、続く函館2歳ステークスが0秒6差、距離を延ばしたクローバー賞が1秒0差。さらに距離を延ばしての変わり身があるようにも思えない。

⑪ウイングリュック(◎)

負かした馬の他レース着順が【0.0.2.14】と相手が弱かった面は確かにありそうだが、1800mに距離を延ばした前走はハナを奪うと前半から流れる消耗戦を勝負処から後続馬が脱落する中、5馬身差の圧逃劇。

前半1000mが2秒5も速かったこともあるが、勝ち時計は翌日の①ピンクカメハメハより1秒2速く人気ほどの差はないと見る。
連続開催最終週の馬場も合いそうで一発に期待。

⑫ヴィゴーレ(⋯)

持続力戦を上がり最速で差し切った内容は評価したいところだが、負かした馬の他レースでの着順が【0.0.2.8】とレベルに怪しい面がある中でのクビ差勝ちであれば難しいところ。

速い馬場から連続開催最終週のタフな馬場に変わる点もどうか。

⑬ソダシ(☆)

デビュー戦は好スタートから1000m通過62秒7のスローペースを2番手につける正攻法。
12.4 - 12.0 - 11.7 - 11.6 加速ラップを2馬身半差をつける余裕のある勝ち方にもかかわらず上がり3Fはメンバー最速。確かにラップ的にも優秀な内容ではあるが、1000m通過が3秒8遅かったにしても、前日の3歳未勝利より1秒9も遅い勝ち時計からは相手が弱かったが故の2馬身半差と考えられる。

実際に負かした馬の次走以降の成績は③③④④④着と勝ち上がった馬はおらず、加速ラップをメンバー最速の上がりで2番手から押し切った内容は評価するものの、2番人気は白毛人気もあっての過剰人気に映り、今回は軽視することにする。

⑭アオイゴールド(⋯)

カガフラッシュ同様に味のある勝ち方だったが、馬場が味方した印象。軽視することにする。

【結論】
単複 ⑪ウイングリュック


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