【アニメ感想】終始負けっぱなしの主人公を見続ける「バビロン」

先日、最終回を迎えたアニメ、バビロン。

ある意味衝撃的な最終回を迎えた本作は賛否両論が巻き起こっているみたいですね。

私も思うところがあるので、感想をまとめてみたいと思います。

★ざっくりとしたあらすじ

本作は、正義感に燃える検察官の主人公、正崎 善(せいざき ぜん)が新たに日本に新設された自治区、「新域」で施行されようとする自殺法の成立を阻止しようとする物語でした。

しかし、主人公の相棒や同僚になった登場人物は次々と自殺をしていきます。

その原因は、自らの意思で相手を自殺させる能力を持った女、曲世 愛(まがせ あい)の言葉を聞いたからでした。

主人公は曲世をどうにか捕まえて仲間たちの無念を晴らそうとしますが、ただの優秀な検事でしかない彼は異能力者には力及ばず、むざむざと仲間を次々殺されました。

結局、自殺法は成立し、他国でも自殺法を容認する流れが出来始めます。

これはまずいとなった各国のお偉い様方はG7で自殺法の是非を会議します。

「自殺の善悪は判らない、ならまずは善悪の基準を設けよう。」

事実上のアニメ後半以降の主人公、アレックス(アメリカ合衆国大統領)が話を切り出し始めました。

会議の結果、「続くことは良いこと、終わることは悪いこと」と結論を出しますが、G7サミット会場に曲世 愛が乗り込み、会場は血の海となります。

曲世の声を聴いたアレックスは自殺を試みますが、その直前で正崎に銃で撃たれ、その直後、正崎は曲世と会話し、銃を撃ちます。

最終話のエンディング後、笑顔の曲世が描写されていました。

★感想

私は、この作品の終着点として二つの点の大目標があると思いながら見ていました。

・自殺法の撤回。

・曲世 愛の逮捕、もしくは殺害。

前者については、後半の展開を見るにほぼ無理だとは思います。

後者についてはそのどちらかを達成しないと正崎が救われなさすぎる上に、カタルシスも糞もなく、ただただ正崎に不幸な展開が続いていただけだけで胸糞悪かったです。

作中のセリフで「正義とは、何が正しいか考え続けること」というものがありますが、あえて胸糞悪い終わり方にして、視聴者に何が正しいかを考える機会にしてもらいたかった。と考えると納得できなくはないです。

いいところを上げれば序盤は謎の事件を追う検事ものとしては、非常に引き込まれやすい良い構成になっている。と感じました。

★こんな人におすすめ

・自殺について一度考えてみたい人

・胸糞悪い展開が好きなややM寄りの人。

・若干のグロ耐性がある人。

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