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宇多田ヒカルと私

7/24、さいたまスーパーアリーナで宇多田ヒカルのライブに参加してきた。

チケットが当たったのは産前。申し込む前から産後の参加になることがわかっていたから、
当たった時は、どうか無事に出産を終えてライブに行けるだけの体力はなんとか回復していますようにという気持ちだった。
一方で100万枚を超える応募があった今回のツアーに初回の申し込みでするっと当選できたことに、
出産に向けて背中を押されたような気持ちにもなった。
幸いにも夫が育休が取れたこともあり、順調に回復し当日を迎えた。

『Automatic』からのファンだ。それも、筋金入りの。
思春期、大学時代、社会人を通してずっとヒッキーの曲を聴いてきた。
前回のLaughter in the Dark tour 2018(大阪城ホール)では、本当にヒッキーは存在するんだと衝撃を受けた。
だから今回は、静かな高揚感をたたえながらまた会いに行くという気持ちだった。

まさかの大好きな『time will tell』から始まるセットリスト。『Automatic』のB面である。
その後も実に順当に、年代順に曲を追っていく。
てっきり最新のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を冠したツアーだから歌わないと思っていた懐かしの曲たちに感動を覚える。まさか、今、ライブで聴けるとは。
そしてひそかに楽しみにしていた『あなた』。
初めて聴いた時、ヒッキーは母になったんだ!と強烈に感じた一曲。その瞬間の風景とか、歩いていた横断歩道を覚えているくらい。
『BADモード』と共に、ライブで今聴けたことがとても嬉しい。
アンコールは最新曲『Electricity』と『Automatic』で〆。
言葉にできない満足感でいっぱいだった。

MCにもあったように、この25年間は「みんなの25年間」だったのだ。
いいことも、悪いこともあったけれど、いつもヒッキーの歌が人生を共にしてくれていた。
歌詞を通して、ヒッキーの人生に思いを馳せ、一緒に同じ時代を生きてきた。
ああ、この時間は同窓会であり、振り返りであり、私の人生なんだな、と。

これまでもこの先も、こんな気持ちにさせてくれるアーティストは宇多田ヒカル以外にいないだろう。
心から愛しています。これからも、いつまでも。

そして今回のライブを忘れられないものにしてくれたことが、もう一つ。
出産報告を機に久しぶりに連絡を取った大学時代の友人が、
なんと同日同所のライブに参加予定という信じられない偶然が、話の流れで発覚。
それぞれが当選するだけでも相当の倍率なのだから、奇跡に近い事象。
ライブの前に再会し、時間を共にできたこと、本当に嬉しかった。
こんな巡り合わせを与えてくれたヒッキーにも、感謝です。

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