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■ 天の羽衣伝説 ■

森川公園は、宜野湾市の真志喜にあります。子供頃よく遊んだ場所で、もっとうっそうとした記憶があります。20年ほど東京に行っている間に、整備され今では昔の面影がまったくありません。昔の記憶で原付を走らせていたら通り過ぎてしまいました。さて、森川公園内の泉に伝わる物語…

昔むかし…

浦添謝名村に住んでいた奥間大親が、畑仕事を終え泉を通りかかると、とても綺麗な天女が水浴びをしていました。天女は衣を木にかけていたのですが、奥間大親はその衣を隠します。衣がなくなって困っている天女に奥間大親は、自分の上着を着せ家に連れて帰ります。

二人は仲睦まじく暮らすようになり、一男一女の子供も生まれました。幸せな日々が続いていたある日、奥間大親が隠していた天女の衣を娘が見つけてしまいます。ある日、子守をしていた娘はなかなか泣き止まない弟に、そのことを子守歌として歌ってしまいます。その歌を聞いた天女は、衣を見つけて天に帰ってしまいました。

おしまいおしまい…

と、なるところですが、続きが…奥間大親と天女との間に生まれた男の子、誰だと思いますか?

この子供こそ後に中山王となる「察度」です。忘れちゃいましたか?一つ前に紹介した「黄金宮(クガニナー)」の話に登場する察度です!

伝説が伝説に繋がる地、森川公園でした。

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