■ 城岳御嶽 ■

画像1 那覇市楚辺の城岳公園内にある御嶽です。かつてこの一帯は、真和志間切古波蔵村の管内で、城嶽には古波蔵村の拝所があり、3月・6月・9月には祭祀、かんばつの時には雨乞いの祈願が行われました。また、松や樹木が生い茂る景勝の地として知られていました。中国の冊封使が著した「琉球国志略」の「球陽八景図」に、「城嶽霊泉」と題する絵があり、城嶽と東側にある汪樋川が描かれているそうです。
画像2 1945年の沖縄戦時は、山部隊の那覇守備部隊陣地壕として使われ、5月には城嶽周辺で激しい戦闘も繰り広げられました。終戦後、城嶽の山頂部は削り取られ、1951年9月、遊園地『新世界』が開園しました。
画像3 回転飛行塔・メリーゴーランド・電気豆汽車や小動物園、映画演芸場、食堂・売店なども置かれた本格的な遊園地で、那覇の一大名所として賑わっていたそうですが、1961年に経営難のため閉園となりました。
画像4 那覇市は、1971年に「城岳公園」として整備を行い、公園内に城嶽御宮を再興、護国神社裏山から「二中健児の塔」を移設しました。公園の麓には古波蔵村の「火の神」や地域の村ガーが残されています。

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