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沖縄の史跡

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沖縄には「御嶽(うたき)」や拝所と呼ばれるウガンをする場所がいたるところにあります。観光地ではないので紹介されることはありません。場所によっては不思議な雰囲気をかもしだす御嶽や史…
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2021年5月の記事一覧

◼︎ 東風平氏神 ◼︎

以前、紹介した「伊覇のシーサー」の撮影を終えて帰る時に見つけたのが「東風平氏神」です。撮影をしようかと思ったのですが、空模様が怪しくなってきたので日をあらためて撮影してきました。しめ縄がぶら下がっているので、いつ頃撮影したかはなんとなくわかると思います(笑 通常「氏神」は、その集落に住む人たちがお祀りする神様のことをいいますが…東風平氏神は「琉球国由来記」に「東風平之殿」と記載されていることから、お祭りなどを行う広場ではないかと思います。 八重瀬町は伝統芸能が盛んな地

■ 嘉陽の竜宮神 ■

嘉陽の竜宮神を撮影してきました。嘉陽の竜宮神は、以前紹介した「聖火宿泊碑」の後ろに建てられており、前回紹介した聖火宿泊碑の写真にもちょっとだけ写っています。調べてみたのですが、なにも見つかりませんでした。 ちなみにこの裏手がビーチになっており海に近いことから、航海の安全や豊漁を祈願したりする拝所であると思われます。

■ クシヌカー ■

那覇市宇栄原にあるクシヌカーに行ってきました。クシヌカーは、宇栄原集落の中で最も聖なる井泉とされていたそうです。クシヌカーは井戸のような構造になっており、水深が深いそうです。 さて、クシヌカーですが… 実は有名なのはカーではなく、その後ろにある石碑です。この石碑には梵字が掘られています。かつて、母子がクシヌカーに飛び込み命を絶つという事件があり、その話を聞いいた僧侶が母子の魂を慰めるための供養として石碑を建てたと言われています。 梵字碑については、これまでもいくつか紹

■ 喜舎場の殿 ■

喜舎場公園内にある「喜舎場の殿(トゥン)」に行ってきました。何度かふれていますが、「殿」又は「神アサギ」は神祭りを行う聖域であることから、ここは喜舎場集落にとって大事な場所と言えます。現在は、コンクリートの柱と赤瓦でできた小屋のような感じで、祭壇には霊石が祀られています。 遠くから見ると休憩所みたいにみえますが、喜舎場集落の大事な聖域です。霊石を蹴ったり触ったりなどはしないようお願いします。