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沖縄の史跡

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沖縄には「御嶽(うたき)」や拝所と呼ばれるウガンをする場所がいたるところにあります。観光地ではないので紹介されることはありません。場所によっては不思議な雰囲気をかもしだす御嶽や史…
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2021年2月の記事一覧

◼︎ フスミ御嶽 ◼︎

原付でウロウロしている時に見つけた「フスミ御嶽」です。ずいぶん前に同じ名前の御嶽を紹介していますが、こちらは南城市にあるフスミ御嶽です。「フスミ」とは「へそ」を意味し、集落の中心とされています。 フスミ御嶽は、入り口近くに拝所があり、奥の方にいくと土帝君があります。かつては旧暦の3月3日には、海に行くかわりに「浜下り」という行事をここで楽しんだそうです。この拝所と土帝君を合わせてフスミ御嶽と呼ばれています。

◼︎ イークン御殿 ◼︎

宮城島にあるイークン御殿に行ってきました。イークン御殿は「ウドゥン(お宮)」とも呼ばれています。 琉球三国時代… 尚巴志に滅ぼされた他魯毎(タロマイ)の四男・宮城按司はこの地に逃れ隠れました。その後、宮城按司の二代目・宮城大主は、上根家の娘を妻として娶り、その子孫が祀られているのがこの拝所です。 イークン御殿は、池味と上原の2集落の神事の中心となっている場所で、現在も上原集落の神女は、最初にこちらで拝みを終えてから、各地に点在する拝所での行事を行いながら巡るそうです。

◼︎ 南のお嶽 ◼︎

八重瀬町の港川にある「南のお嶽(南ヌ御嶽)」に行ってきました。南のお嶽は、「竜宮の神への迎え」の男神であると伝えられ、白い球体の石が神体として祀られています。ハーレーの日には、集落の人が集まり拝みをするそうです。ちなみに「北ヌ御嶽」もあり、神体は女神とされています。 「北ヌ御嶽の女神だけでは部落は栄えない」 という理由で、南のお嶽は建立されたといわれています。今回のアップの際に調べて「北ヌ御嶽」のことを知り、次回撮影してきたいと思います。

■ 新里ノ殿 ■

南城市の新里にある「新里ノ殿」に行ってきました。ここは新里大主の屋敷跡と言われ、その子孫や集落の人達が拝んでいるそうです。 元々の御嶽は地滑りによって消失してしまい、新里集落の拝所「イビの森」へ合祀されました。