SSFFZのこと その2
そうだった、ZINEの話をする前に力犬の話をしないといけない。
力犬とは、僕が去年の夏に作製し販売したキャラクターフィギュアで、台紙付きのブリスターパッケージに入っている。本来大量生産でしかなしえないブリスターフィギュアを少量生産し、当たり前のような顔をして売る、ということがコンセプトのこのフィギュアにさらに
『この世界とは別の架空の世界で人気になり、大手メーカーから量産・販売された物が何らかの理由でこちらの世界に紛れ込んだ』
という裏設定を作り、Super Speculative Fiction Figureとか言って勝手に楽しんでいた。それが後にそのままZINEのタイトルになるんだけど。
ここで初めて使ったSpeculative Fictionという言葉、声高に使っているものの、その言葉を知ったのはわりと最近の事、Netflixの海外ドラマ『The OA』がシーズン2をもって打ち切られることが決まった後、主演兼脚本製作総指揮のブリット・マーリングからファンへ向けたメッセージの中にその言葉はあった。
※このThe OA、打ち切り云々は置いておいてNetflixオリジナルのSFドラマの中では屈指の名作。未見の方は是非観ていただきたい。ほんとにさいこうだから。
この言葉、もともとはScience Fictionに哲学的要素を持ち込んだ物が起源とされるが、今となっては『現実の理と異なる要素を含んだ物語』ならば全てSpeculative FictionといってもOKなくらい大きな括りになっているよう。所謂『少し不思議』って感じで。
というわけでZINEのテーマはSpeculative Fiction、少し不思議レベルからめちゃヤバいやつまで、ある程度何でもOK!という自由度の中、各参加メンバーに作品を書いてもらうことになった。
そんでもってそうこうしているうちに電気こうたろうさんからマンガが送られてくるので…ある…
その3につづく
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