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4.2. Fabcafe プロジェクトについて

Fabcafe(ファブカフェ)って? 

「人々が集うカフェのようなものづくりの場所」ファブリケーション(制作・製造)+カフェ(カフェのように気軽に集まれる場)=ファブカフェ

一般的には3Dプリンターなどの設備のレンタルスペースのイメージでしょうか。カフェに表われているように堅苦しいというよりは、ワイワイやりながら創造力を働かしてモノづくりを楽しむ場というニュアンスがあると思います。

なぜトヨタケ工業でファブカフェの話になるのか?

◆トヨタケ道場

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トヨタケ工業には「トヨタケ道場」というミシンのトレーニングスペースがあります。入社した方はここで2週間の縫製研修を受けます。新人の他、インターン生の受入れもここを利用しています。新人やインターン生がいない時は道場にあるミシンはほとんど使われていません。当社のミシンは工業用ミシンの中でも厚物がきれいに縫える特殊ミシン。ここを一般に開放しようと考えたのです。

トヨタケ道場をファブカフェとして開放するメリットは二つあります。
①「会社を知ってもらう機会が増える」ミシンや縫製に関心のある人たちが集まり、会社や仕事を知ってもらうことは将来の仲間を増やすことにつながります。
②そうして集まった人が作るモノを一緒に取り組むことで自社の新規商品開発のプロセスに活かしたり、一緒に量産に取り組むことができる
という考えです。
また、INABU BASE PROJECTでもご紹介した社内の兼業ガイド達が新規商品を作っている基地(BASE)にもなります。

その様なことを考えていたときに中部経済産業局が「新しい働き方会議」という兼業・副業のイベントを開催すると案内があり、出展することに決めました。

◆2019年10月「新しい働き方会議」

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ファブカフェチームの活動

2019年10月の「新しい働き方会議」出展をきっかけにプロボノ(ボランティア)メンバーが4名参加してくれることになりました。ファブカフェを作るための調査やアイデア出しの他、実際に豊田市のものづくり創造拠点SENTANクリエイトベース金山といったファブカフェを見学に行きました。どのようなお客さんを呼びたいのかという議論の中で二つの軸があることがわかりました。

関係人口の増加という軸

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ものづくりという軸

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この両軸が必要ですが、まずは稲武に来てもらう、という流れがない事にはファブカフェだけでのPRは難しいとまとまりました。じゃあ、その流れを作ることから始めよう。ということで二つの企画を考えました。

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2020年6月 トヨタケ社内ハッカソン
[ミシン都市 Woven town Inabu 2020 
   〜トヨタケから始まる未来を創(ソー)イング〜]

当社の従業員を対象に新型コロナウイルスの影響で稼働停止になった週末を利用して開催しました。グループワークを通してアイデアを生み出し、形にする楽しさ、社会課題に目を向けるきっかけになったと思います。そして、ファブカフェチームにとってはイベントの企画と運営のトライアルになりました。当日の様子につきましてはこちらのレポートをご覧ください。

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このイベントの成功を機に、地域交流のイベントを開くことにしました。イベントの目的の他、参加者をどう絞るか話し合い、稲武地区出身、稲武中学校出身者に今の稲武を伝える企画となりました。地元の方への地道な呼びかけとSNSでの宣伝を行い、非常に苦労をしましたが目標の20名の参加者を得ることができました。

2020年11月 地域交流アイデアソン
  [いなぶアイデアソン2020 「若者の住みたい町-稲武」]

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こちらのイベントの様子はHPにレポートが上がっていますが、プロボノメンバーがそれぞれ担当したチームの様子を交えて次回レポートしてくれます。
まとめますと、ファブカフェの構想から始まったプロジェクトではありますが、進めるうちにファブカフェ=地域の魅力発信という、会社の課題=地域の課題と同じような構図になっており、活動の幅の広がりを図のようにするとこのようになりますね。

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次回からはプロボノ皆さんが企画してくれた直近のイベント、アイデアソンについて各チームで話し合われたことなどをそれぞれに綴ってもらいますね。
(横田)

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