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標本にはラベルをつける。これがないと虫の場合はただの虫の死骸になるし、岩石の場合はただの石ころになる。
だから、必ずラベルをつける。

たまに、どんなラベルをつけているのか聞かれることがある。けれど、特に誰かに習ったこともないので、色々な人が作った標本や尊敬する先生のラベルなどをマネして今の形になってきた。

私が標本につけているラベルはこんな感じ↓

とある陸生のヒルのラベル

上から採集地のことが書いてあって、緯度経度があって、採集年月日、採集者名、そして、バイアル瓶の番号、右側にはその地点をピンポイントで示すGoogle earth(Google Map)の位置を示すQRコード。ただこれだけ。

右側のQRコードを入れておくと、採集地がどんなところだったのかを忘れてもストリートビューなどですぐに環境が確認できるし、ナビもしてもらえるから便利なので10年くらい前から入れるようにしている。このQRコードと採集日と採集者名だけでもいいような気もしているけど、瓶を見てすぐにわからないといけない時もあるし、ラベルが傷ついてQRコードが読めとれなくなる時もあるので、一応採集地なども入れるようにしている。

バイアル瓶というのは、標本を入れる瓶なのだが、瓶に番号を振っておいてそれの番号を入れておく。でも、蓋に番号を書いていると蓋が入れ替わることがあるので、瓶の中にもバイアル瓶番号を入れている。

蓋に番号を書いている
瓶の中に標本とラベル、同定ラベルが入っている
(尊敬する鶴崎先生の同定ラベルが入っている宝物)

こんな感じでラベルを入れる。
そして、標本とデータはリンクしないといけないから、ホタルの場合は、標本とその標本となったホタルが生きていた時の発光の映像などが一緒にデータベースに入っている。そのため、標本を見ると、どんなところにいたのか、この個体がどんな光り方をしていたのかがわかるようにしている。

ただ、必要な分を最小限しか集めないから、それほど私が集めた標本は多くないから、こんな感じで管理できているのかもしれない。