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企画展「虫の耳」に関するツィート
2020年に開催した企画展「虫の耳」を作る過程で気づいたことなどをツィートしたものです。この企画展では節足動物(昆虫、甲殻、鋏角、多足類)の聴覚器(耳)について紹介しました。
次の企画展は『虫の耳』ですので、時間を見つけては調べています。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) September 3, 2020
生物の中で鼓膜を持つのは脊椎動物と昆虫だけですが、昆虫の鼓膜というのは後で付け足して作られた器官のように種類によってバラバラなところにあります。
そのため、調べるのも、展示物を作るのも苦労してます。。。 pic.twitter.com/LQSiaM9RIx
昆虫の聴覚器には『鼓膜』、『ジョンストン器官』、『感覚毛』があります。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) September 7, 2020
ただ、『鼓膜』以外の器官は音以外にも、『ジョンストン器官』は触角にあって重力や空気の流れ、速度なども感知し(写真①)、『感覚毛』は尾角などにある機械感覚子(細長い毛)で風圧や触られた刺激も感知します(②)。 https://t.co/POZgDyphpd pic.twitter.com/esyhAFlNNA
企画展は立体の展示物で部屋を埋めないといけないし、わかりやすくなるのでなるべく模型を作ります。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) September 9, 2020
今回は虫の耳の位置を示すために架空の昆虫模式模型(引用ツイートの絵)を作りました。
貧相な模型ですが、耳の位置を示す役割は果たせそうです。ただ、架空の虫なので、何色に塗るべきか。。 https://t.co/ltFK0ZFJrc pic.twitter.com/kc7gApzP8h
企画展のために時間を見つけては虫の耳を調べてます。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) September 8, 2020
コウモリの超音波を聴くガなどは犬笛を使って音を聴けるか試してみると、映像みたいに音に対してビクッとするので聴いている、ということがわかります。
この犬笛を使って色々な虫で試してみると、こんな虫も聴けるのか、という発見があります。 pic.twitter.com/UMbR1F9Sru
ハンミョウの鼓膜は腹部の第1節の背中にあります。翅の下にあるので、飛んでいる時にしか聴けないと思いますが、どうしてこんなところに耳を持ったのか。。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) September 11, 2020
不思議な耳です。 pic.twitter.com/tTGQ6QC9ej
クサカゲロウやタテハチョウなどでは翅の基部に鼓膜があることが知られています。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) September 15, 2020
クサカゲロウ(写真①)やジャノメチョウ(②)では前翅根元の膨らみやその前後の翅脈が耳として機能しているらしいです。
前の企画展は昆虫の翅を調べましたが、こんなとこに耳があるなんて知らなかった。。情けない pic.twitter.com/Dqt7ZiIzqJ