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夏季企画展『ヤゴからトンボへ』に関するツィート
《次回企画展のお知らせ》
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 5, 2024
夏季企画展「ヤゴからトンボへ」を予定してます。
蛙と同じように蛹などを経ないでヌルっと水中生活のヤゴから陸上生活のトンボになり、完全肉食という蛙に似た身近な変わった生き物のその形態の変化を調べます。
さて、勉強を始めよう。 pic.twitter.com/hI0J3NiQiz
トンボの胃の中には歯がある。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 10, 2024
特に、幼虫は成虫に比べて歯が立派で、数も多い。
写真はコシボソヤンマの胃を開いたもの(写真①)と胃の中の歯(②)、それらの拡大(③、④)。
歯は一つに5本の小さな歯がついていた。 pic.twitter.com/uwsNb65a6U
コシボソヤンマのヤゴの脳を取り出せた。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 10, 2024
気管が入り組んでいて、なかなか苦労した。
ヤゴの体はこれまで同定形質しか見ていなかったけど、とても興味深い。 pic.twitter.com/VZtzqDXDQN
ヤゴの時の翅。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 15, 2024
写真①が背面で、写真②は腹面(裏面)。
※上が翅芽に入った状態で、下が翅芽から出した状態。
小さく畳まれたこの翅が大きく広がり、空を飛ぶ。 https://t.co/c4qMzKbo97 pic.twitter.com/cJU4vHhadp
ヤンマなどのヤゴは肛門から水を吸い込み、それを直腸のポンプで勢いよく排出してジェット流れで前に泳ぐ。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 15, 2024
昆虫(節足動物)でこれができるのは他にいるだろうか、、?
イカとかタコとかクラゲくらいしか思いつかない。
*スローモーション映像です。 https://t.co/teYaxxCnoW pic.twitter.com/AH4ZCIJDPP
爽やかなイケメンヤゴの笑顔。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 16, 2024
ちなみに、ヤゴの名の由来は
「ヤンマの子」
↓
「ヤンマゴ」
↓
「ヤンゴ」
↓
「ヤゴ」らしい。 https://t.co/4FdwsK8BPu pic.twitter.com/7Yul7N8YeM
トンボの鼓動。 https://t.co/TMs7DldgdD pic.twitter.com/7EaQ2zIJxR
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 17, 2024
トンボには昆虫には珍しく舌と呼ばれる器官がある。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 19, 2024
ただ、人やカタツムリの舌のようなシート状ではなくて、ミミズと同じようなチューブ状になっている。
こんな口を持った節足動物はいまのところトンボしか知らない。
たぶんこれは、食道が反転して出てきていると思う。 https://t.co/tzpj7a83Xq pic.twitter.com/97ZamxjN3B
ヤゴは直腸に気管鰓があって、肛門から水吸って呼吸する(写真①)。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 19, 2024
腸呼吸する生き物は私が知る限りドジョウとヤゴとノロくらいで、とても珍しいと思うけど、効率がいい呼吸方法と思う。
平たい体のコオニヤンマの皮膚の内側には脂肪を固定し、体を補強するためか突起があった(② 矢印)。 https://t.co/eUthxKwKHh pic.twitter.com/tF2aOAbOTZ
ヤゴはお尻から水を出す。 https://t.co/4FdwsK8BPu pic.twitter.com/RGHWGzeG7L
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 24, 2024
餌をくれとヤンマの子に見つめられて。。。 https://t.co/Ou7G9XlwLh pic.twitter.com/w6BVkAaU39
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 24, 2024
いつも泥に潜っているタベサナエのヤゴをできるだけ綺麗にして電子顕微鏡で撮影しました。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 25, 2024
水生昆虫ではあまり見ない(陸上昆虫ではよくある)形状の毛状感覚子が何種類もありました。面白い。
タベサナエという名の人はいそうだなと、この名を見ると思います。田辺早苗さん、田部紗那絵さんとか? https://t.co/r4LPuM1sCp pic.twitter.com/NF3OZ1QZON
トンボはヤスデやクモのように精子を移して雌に渡す。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 26, 2024
まず尻の先から精子を出して、それを副性器というところに移す。
次に、尻の先で雌の頸(前胸)掴んで、雌が尻を伸ばして精子を副性器から受け取る。
雌が産卵するときまで雌と連結するトンボも多い。一緒に水に潜って産卵することまである。 https://t.co/SDeGvNfEHd pic.twitter.com/bMKELY4tTM
雄は尻の先に雌の前胸を掴むための洗濯バサミみたいなのを持っている(写真①)。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 26, 2024
そのハサミの前に精子が出る孔がある(②)。
また、このハサミには雌を落とさないためか、傷つけないためか、滑り止めのような部分がある(③)。
頭と胸の狭い隙間に入れるために前の部分は細い(④)。 https://t.co/gS8qoeWM0Z pic.twitter.com/dowQBUJmRK
副性器はとても複雑な作りになっている(写真①~③)。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 26, 2024
トンボは飛びながらいろいろなことをするからこれくらいの構造は必要なのかもしれない。
副性器は面白いことに、一方から押し込むと自動でロックがかかる。
そして、雌の受精孔には扉がある(④)。
トンボは昆虫の中でも、とても異質だ。 https://t.co/Vr6W4miui3 pic.twitter.com/MWfeq8bgSZ
折りたたまれた翅はこうやって広がる。 https://t.co/teYaxxCnoW pic.twitter.com/AE4n0h0AFf
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 27, 2024
ヤゴからトンボへ。 https://t.co/TzDmTHb9kk pic.twitter.com/iJ1wcLHa2S
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 27, 2024
トンボもヤゴも完全肉食性で、トンボは飛びながら飛んでいる昆虫を捕獲し、ヤゴは下唇を伸ばして獲物を捕獲します。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 28, 2024
ヤゴは水の中でこんなに早く体の一部を動かすというのは、とても大変なことだと思いますけど、それをなんなくやってのけるのです。
でも、下は距離をとりにくいようで空振りする。 https://t.co/swyiDq3k93 pic.twitter.com/6k62VreNIi
下唇は引用のように映像でわかるように素早く動かすことができるように、とても大きな筋肉を持っている。下唇の赤色のスジみたいなのが筋肉です(写真①)。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 28, 2024
また、これまでいろいろな生物の組織切片を見てきたけど、ヤゴの直腸鰓の組織(②)は初めて見る形状で、とても興味深い。 https://t.co/eXNH7KT83Z pic.twitter.com/iqHOakrc80