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企画展「ホタルの体の色と模様の理由を考える」に関するツィート
2021年に開催した企画展「ホタルの体の色と模様の理由を考える」を作る過程で気づいたことなどをツィートしたものです。ホタルや節足動物の体の模様や色彩の理由を調べて、考察しました。
《次回企画展のお知らせ》
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 5, 2021
夏季企画展は「ホタルの体の色と模様の理由を考える」を予定してます。
ホタル(特にゲンジボタル)の体の色や模様の仕組みや理由を調べます。
さて、アンモナイトとカニができたと思ったら、もう次の企画展を作らないといけません。。
歯を食いしばって作るしかない。 pic.twitter.com/QP5o4K3aA2
オカダンゴムシの雌雄です。上が雄で下が雌。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 24, 2021
皮膚の真皮細胞層に暗灰色の色素細胞があって、その下に黄色の色素細胞があります。
雌は黄色の斑紋が目立ちますが、雄では見えません。
雄の方が黄色の色素細胞を多く持ってますが、それを覆う暗灰色の色素細胞が多いので、斑紋が見えないようです。 pic.twitter.com/Au8JnPTzxC
ゲンジボタルの皮膚です。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 23, 2021
皮膚はキチンを含まない数μmの薄い『外表皮』があって、その下に200μmくらいのキチンを含む『原表皮』に分けられます。
外表皮はさらにセメント層とかロウ層など耐水や酸から守り、原表皮は強度を保ち、脱皮に関与します。
各層がそれぞれ役割が違います。 pic.twitter.com/z1H8pfMKru
モルフォチョウの翅はCD盤みたいにキラキラしています。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 22, 2021
これは、『構造色』と呼ばれる鱗粉の微細な多重層による干渉色により見える体色です。
鱗粉の表面のこの微細で均等な突起と多層構造が色を作るのだから、スゴイものです。
昆虫の「色」を調べると、驚くことばかりです。 pic.twitter.com/U41TS27MEp
ヘラクレスオオカブトは湿度で体色が変わります。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 22, 2021
これは、透明の表角皮の下に黄色のスポンジ層、その下に黒色の皮膚があるためで、水分がある時はスポンジ層が水を吸い均一構造になるため下の黒色が見え、乾燥するとスポンジ層が空気の膜となって黄色を反射するためです。
*約2時間タイムラプス pic.twitter.com/UErCOlnl7V
ホタルの色を比較するために邦産ホタル40種の前胸と上翅の色をスポインドツールで吸い取って、色だけを一覧にしてみました。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 17, 2021
前胸の中央に〇があるのは、皮膚が透明でその下の組織の色で体色を作っていることを示します。
なんとなく、傾向があるような気がします。 https://t.co/PlnAXFWcRw pic.twitter.com/Nj9RlylToy
オニヤンマの着色 pic.twitter.com/ucaUv5qwGD
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 16, 2021
皮膚が透明で下の組織の色で体色を作っているのは、トンボ(写真①)やヤスデ(②)、クモ(③)などではよく見ますけど、甲虫類でホタル以外にいるのだろうか。。。 https://t.co/PlnAXFWcRw pic.twitter.com/Blrz8UK040
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 11, 2021
ゲンジボタルのお尻の背中には前胸と似た模様がある。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 11, 2021
色と模様のつくりも同じで、透明の皮膚に黒い模様があってピンク色の組織の色が見えてます。
さて、この模様にはどんな理由があるのでしょう。 https://t.co/a1rMMhgWOM pic.twitter.com/U1TCYYVQYY
前胸の十字模様が神経節を紫外線から守るための模様ではないかと思って、蓄光テープに載せて紫外線を当ててみました。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 11, 2021
組織がある時は紫外線を遮っているけど、組織無くすと遮っていない。十字の模様が蓄光テープに浮き出ると思ったのだけど、、、
そんな簡単にはいかないか。
調べ方を変えよう。 https://t.co/PlnAXFWcRw pic.twitter.com/v54QqiBUMu
ゲンジボタルの前胸はピンク色をしてますが(写真①)、これは皮膚の色ではなくてその下の組織の色です。皮膚は透明で、十字の模様があるだけです(②)。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 11, 2021
そして、この十字模様は神経節の形と位置と同じなのです。
面白いと思いませんか? https://t.co/WMUiwnOhaQ pic.twitter.com/SlFHUrOv55
羽化直後のゲンジボタル pic.twitter.com/WbSqQYAvVr
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 7, 2021