夏季企画展『脱皮と蛹を理解する』に関するツィート 6 豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館 2023年5月23日 09:31 《次回企画展のお知らせ》夏季企画展は、『脱皮と蛹を理解する』を予定しています。節足動物が行う脱皮というのはどのようなものなのか?完全変態類の蛹(さなぎ)とは、そもそも何なのか?について、紹介できたらと思います。さて、勉強を始めましょう。 pic.twitter.com/XZ1JiZ6Wwy— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 6, 2023 トンボの羽化水の中で泳いでいたヤゴが、羽化して別の体を手に入れて空を自在に飛び回り、飛んでいる虫を捕まえるのだから、面白い。 pic.twitter.com/OvZzcePSjk— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 10, 2023 クワガタの羽化成虫になると動かなくなる小楯板はこの時だけは活発に動く。小楯板を動かして蛹の殻を破って、成虫の体が出てくる様子は何度も見ても、面白い。 pic.twitter.com/M45pQHHgVG— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 10, 2023 タガメの脱皮小さな体から、それより一回り大きな体が出てくるのは、不思議でしょうがない。脱皮する前に皮がはちきれそうなものなのに。。。 pic.twitter.com/OwWLbcXFXk— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 10, 2023 昆虫が脱皮や羽化をする時に元の体と新しい体を繋ぐ白い管があります。これは、体の中に空気を送るための『気管』なのですが、これをどのようにわかりやすく説明したらいいのか、、気管も表皮と同じで脱皮膜を境に剥がれて元の気管の内壁が出てきていると思いますが。。 pic.twitter.com/O5z0IpTwiZ— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 12, 2023 いろいろと考えて、ゴム手袋で説明してみることに。元の気管が青色ので、脱皮で新しくできた気管が白色だとすると、青色の手袋の指のところが反転して出てきますが、これが昆虫が脱皮する時の白い管の正体と説明したらいいのだろうか。。。?もう少し、考えてみよう。 https://t.co/XAo92XsY4I pic.twitter.com/6BsCv6mHZd— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 12, 2023 今朝、ヤゴが脱皮していたので、その抜け殻を観察しました。抜け殻では古い気管を見ることができるのです。ただ、新しい気管がこの古い気管を残して抜けていったわけですが、左右に連結した気管がなぜちぎれていないのか、、、これがいつも脱皮を想像する時に困らせます。 https://t.co/hJrjvu0FQg pic.twitter.com/U275OIWAg3— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 13, 2023 昆虫が脱皮する時の表皮と気管の模式模型を簡単に作りました。脱皮の前に表皮に脱皮膜が出来て、その下の層に新しい表皮や気管ができ、脱皮の際に新しいのが抜けます。たぶん、簡単に示すとこんな感じです。*透明の方が新しい表皮と気管、白い方が古い表皮と気管(抜け殻)です。 https://t.co/2DiXfpZuYF pic.twitter.com/SSqruT2Uwb— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 13, 2023 下のツィートの模型を見ると表皮と気管がなぜくっついているのか?と思う方がいるかもしれません。昆虫の体の内、表皮と同じつくりのを簡単に示すと下のイラストのようになります。気管というのは、体の中にありますが、体の外の表皮が陥入しただけのものなので、くっついているのです。 https://t.co/ahLU09x1Ww pic.twitter.com/plmfddiTmh— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 14, 2023 昆虫の表皮は数層からなり(写真①)、脱皮に際して真皮細胞の上に『脱皮膜』ができます。脱皮液のキチン分解酵素により表皮が分解されますが、脱皮膜によりその下の層はこの酵素から守られます。つまり、古い表皮の分解と新しい表皮の成長を脱皮膜が両立させます。これで、表皮が脱皮できます。 https://t.co/Neibv0G2bf pic.twitter.com/Bx1zdEcf18— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 14, 2023 タガメは、幼虫の時は気門が腹面側にあるのですが、成虫に羽化すると気門は背面側にあります。蛹のステージを持たないタガメが、気門(+気管)をどうやって腹から背に付け替えるのか、、これもまた、昆虫の脱皮を想像するのを困らせます。 https://t.co/2DiXfpZuYF pic.twitter.com/0vYw8DOvcN— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 13, 2023 カブトムシの幼虫の体の中にある空気を送る気管です。掃除機のホースや換気扇のダクトパイプのようにらせんの隆起が内壁にあります。自在に曲げられるし、空気を効率的に流す点でも、この構造が、(空気を送るのに)一番適しているのでしょう。 pic.twitter.com/s7ung7kiHj— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 17, 2023 無脊椎動物です。写真①の生き物にはあって、写真②の生き物にはないものは、なんでしょう? pic.twitter.com/KhfdP2Et6w— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 19, 2023 細かく言えば色々とあるのでしょうけど、答えは『脱皮』です。写真①は脱皮生物群、写真②は冠輪動物群です。ちなみに、脱皮と言ってもいろいろです。思いつくだけ書き出したのが下の図です。 https://t.co/zabXZySVQv pic.twitter.com/gwksTBPzrR— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 19, 2023 なぜ、昆虫は胸部から脱皮するのか?を理解するために抜け殻などを調べていたら、表皮と表皮と同じつくりの食道(前腸)や後腸、気管を抜くには中胸背から出るのが一番効率がいいのだろうと思いました。それを簡単に説明するために模型を作ってみました。※オレンジ色が抜け殻、黄緑が新しい体 https://t.co/Neibv0G2bf pic.twitter.com/7J5LewH6B8— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 21, 2023 カブトムシの蛹を切ると白い液体が出てきます。蛹の時は幼虫の時の筋肉などが分解(細胞死)されて、成虫の新しい細胞を作る栄養になります。でも、脂肪は分解されません。しかし、蛹の時は脂肪が膜にちゃんと包まれていないので、切ると体液に脂肪が混じるので白い液体として出てきます。 pic.twitter.com/arg9eUln2K— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) May 22, 2023 ダウンロード copy 6