第1話 はじめに
さて、何を書きましょうか。
特に、書きたいことはないし、書くのは得意ではない。でも、休館したら「開館中はできないこと」か、「これまでやったことないことをやろう!」と決めているので、とりあえず これまでやったことないから、noteをやってみようと思いました。
そこで、当館は下関市立の施設ですから、まずは上部組織に「noteをやってみようと思っているのだけど」と、相談してみました。この時点で「やったらダメ」と言われたら、「そうですよね」と言ってやめられるのだけど、OKが出てしまった。
次に、noteのようなインターネットのサービスを利用する場合、ITを扱う部署に許可を貰わないといけないので、「noteをやろうと思うのだけど」、、と相談してみました。ここでダメと言われたら、仕方なくやめられるんだけどなぁと、内心思っているのだけど、OKが出てしまった。
なんとも、みんな寛大だ、、
そして、さて、何を書きましょうか、となってしまった。
Twitterをやっているけど、それでは文字数や写真数が限られているから、noteでTwitterで書いていることより もう少し詳しい自然史のことを書こうかと思ったけど、同じようなことを別媒体でやっているようで、なんだかつまらない。
それなら、もう少し一つの自然史を深堀した内容を写真や映像をふんだんに使って解説しようと思ったけれど、それは、自然ガイドシリーズという冊子として作っていて、noteで同じようなことをやっても仕方ない気がする。。。
▲自然ガイドシリーズは現在118号まで作成していて、電子書籍として販売しています。詳しくは、こちらをご覧ください。通信販売もやっています↓。
じゃ、最近は観察会なども思うようにできないので、観察会で口頭で説明していることを文字と写真、映像でわかりやすく解説しようと思ったけれど、それは、Twitterや自然ガイドシリーズで書いていることとさほど違いが無いし、YouTubeで映像でやっているので、今更 活字でやる必要もないように思えてしまう。。。
そして、改めて思うのです。さて、何を書きましょうか、と。
これまでは、自分で調べた下関の自然史のことなどをTwitterや自然ガイドシリーズ、そして研究報告書で書いてきたけれど、それらでは書いていないことは何かと考えた時に思いつくのは、それらの裏側というか、試行錯誤の中での失敗や試行の中の思考ではないか。
▲研究報告書はこれまで13号まで刊行しています。詳しくはこちらからご覧ください。
いつも ちゃんと調べもしないで、とりあえずやってみるので、数多の失敗をしてきたけれど、それらは他の人に見せることはないし、話すこともない。でも、これら失敗や裏側は誰かの役にたつのかもしれない。
ということで、noteでは当館の学芸員が これまで企画展作りや標本作り、研究の中でやってしまった失敗や、それでもどうにか完成させるために試行錯誤する中での思考の変遷、そして最終的に行きついた完成形について、紹介していけたらと思います。