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冬季企画展「カマキリとゴキブリとシロアリの共通点を探る」に関するツィート
冬季企画展「カマキリとゴキブリとシロアリの共通点を探る」という企画展を作る際に投稿したツィートをまとめたものです。
《次回企画展のお知らせ》
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) November 27, 2021
次回企画展は「カマキリとゴキブリとシロアリの共通点を探る」です。
全然似てないように見えるこの3つのグループは系統的にとても近縁です。
では、どこが似てるのでしょう?
それを探る企画展です。
さて、勉強を始めよう。
ちゃんと、できればいいけれど。。 pic.twitter.com/GJ3e4yIFgW
カマキリとゴキブリとシロアリはまとめて『網翅類』と呼びます。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) November 29, 2021
最近の遺伝子による系統によれば、シロアリはゴキブリに含まれてしまうほど近いようで。。
この3群がもし一つの『目』となった場合、半翅目はカメムシ目、膜翅目はハチ目と呼ばれますが、網翅目は何と呼ばれるのだろう。。? https://t.co/xrQUeOdgRp pic.twitter.com/H35JxMS09M
カマキリ pic.twitter.com/XK3y8GG1gi
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 2, 2021
ヒナカマキリの成虫 pic.twitter.com/21Di3lPsaL
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 2, 2021
こちらを見ないで、前を向いてくれ~ pic.twitter.com/sWocp2LLNK
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 7, 2021
こちらを見ないで、前を向いてくれ~ pic.twitter.com/sWocp2LLNK
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 7, 2021
じゃれてる猫みたい pic.twitter.com/5AKqcWtAQF
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 7, 2021
ゴキブリの名の由来を調べると、和漢三才図会では「蜚蠊」だけど、明治になってこれに「ゴキカブリ」とふりがなつけたけど印刷ミスか何かで「ゴキブリ」と誤植したらしい。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 7, 2021
現地語が、スペイン語のクカラチャになってオランダ語を経て、デンマーク語のカカラッカや英語のコックローチになったらしい。 https://t.co/rjsYYEYxYe
どうぞ好きなだけ、カメラ目線 https://t.co/hBYYTuUtVe pic.twitter.com/ROLuGbahbU
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 7, 2021
シロアリは木材を食べます。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 8, 2021
でも、面白いもので、シロアリは自身では木材を消化できません。
そこで、腸に多種多様な原生動物を飼っていて、それが木材を消化できるように手伝ってくれます。
映像はシロアリの腸の中の原生動物たちです。
これを常に受け継がせるために、社会が必要なのです。 pic.twitter.com/073sFlr8Y4
木材を食べるオオゴキブリの腸の中の原生動物を調べてみると、色々な種類がいますけど、シロアリの腸にいるような木材を取り込んでいるのは見当たりません。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 8, 2021
たぶん、このゴキブリは自分で木材を消化できるのでしょう。
だから、社会が必要ないのでしょう。
ゴキブリの一番の魅力は、胃にあります。 https://t.co/6nBeZOAyWE pic.twitter.com/m3nmhOrBF4
シロアリの腸の中の原生動物たちを見ていると、とても多様な動き方や姿をしています。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 8, 2021
あんな小さなシロアリの腸の中に、別のさらに小さな世界があるのですから、面白いものです。
この小さな生き物を顕微鏡で見ながら、どうして生物はこんなに大きくなる必要があったのだろう、、と考えます。 pic.twitter.com/JOiJ9XB7g5
ヒナカマキリに、見つかった pic.twitter.com/zHwkCBhV1x
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 8, 2021
ご存じない方もいると思いますので。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 10, 2021
シロアリというのはこんな小さいゴキブリです。
綿棒の先にいる白い虫。 https://t.co/6nBeZOAyWE pic.twitter.com/MfCswxV6jG
♪~~♪~~、、、!!? pic.twitter.com/DMe3Jeligm
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 10, 2021
カマキリには首がある。 pic.twitter.com/GoXtDuGrJi
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 11, 2021
ゴキブリの前脚の付き方(写真②)は、カブトムシ(①)の逆みたいに見える。でも、横から見ると、カマキリの前脚と同じ付き方(③)だということがわかります。シロアリもまた同じ。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 12, 2021
大顎も雄交尾器もほとんど同じ。 pic.twitter.com/UFUPAGXML4
ムフッ pic.twitter.com/WwM5oOllOa
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 12, 2021
カマキリ pic.twitter.com/KcAFEPupdJ
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 13, 2021
ゴキブリの胃には歯がある(写真①、②)。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 16, 2021
また、同じようにシロアリの胃にも歯がある(③、④)。
でも、カマキリの胃の歯は退化している。
胃に歯がある昆虫は珍しいから、この網翅類はやっぱり興味深い。 pic.twitter.com/BvwG9iKavZ
今回の企画展は3つの分類群を相手にしているので、1度に3つの企画展を作っているようです。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 16, 2021
でも、どうにか脳(写真①)や内臓(②、③)の展示はできたし、他も少しずつできた。
シロアリのような小さな虫を解剖して、顕微鏡で見るのは難しくないけど、展示物として作りあげるのが大変。。 pic.twitter.com/9wOEgmD0wL
カマキリ、ゴキブリ、シロアリの脳を比較してみると、まぁ、だいたい似たようなつくりなのがわかります。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 16, 2021
似た体を持つ彼らは、生態が全然違うけど、この小さな脳で何を考えているのだろうと、思います。 pic.twitter.com/wFlitp4q55
シロアリにも首がある。案外、伸びる。 https://t.co/gkXSOmcmqr pic.twitter.com/HhMP8m0oaX
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 16, 2021
電子顕微鏡で撮影する時は完全に乾燥させないといけません。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 16, 2021
でも、シロアリのような柔らかいのは乾燥すると雑巾絞ったみたいになる。
そこで、酸素系洗剤の粉末で体を膨らませ、グリセリンで置換し、ナノスーツでコーティングして撮影しました。
もう少しでこの誰の役にも立たない技術が完成しそう https://t.co/bPoL2I5aXA pic.twitter.com/LFIqWjJRG4
シロアリとゴキブリの大顎はだいたい同じようなつくりで、木材をすり潰すためと思われる立派な摩擦板(臼歯)がある。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 17, 2021
では、カマキリは?と思うと、肉食なのに臼歯がちゃんとある。
祖先が同じだから、変えれない部分はある。 pic.twitter.com/f6znp4wtGv
カマキリとゴキブリとシロアリの外骨格を並べた展示物を作ってみました。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 18, 2021
カマキリとゴキブリはいいのだけど、、シロアリはその2つのミニチュアのようになってしまった。
まぁ、仕方ない。 pic.twitter.com/sxwxUoUKo0
身近なカマキリ4種の下翅 pic.twitter.com/GOnpq7XUHo
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 18, 2021
シロアリには役割の違う形態も違う個体がいて、社会を作っています。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 18, 2021
兵蟻の頭の頂点をよく見ると小さな孔が開いています。
これは『分泌小孔』というらしく、たぶん敵に対して何かを出す孔なのでしょう。
でも、こんなところから出したら、自分の口に入るんじゃないかといらぬ心配してしまいます。 pic.twitter.com/iDVElSoysl
カマキリ、ゴキブリ、シロアリが似ているという先入観で観察するのはよくないので、違うところを探すことに。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 19, 2021
本には気管系は同じと書いてあるけど、ゴキブリは気管の途中に気嚢という袋が発達している。
これまで、節足動物の気管は色々見てみたけど、こんな立派な気嚢ははじめて。
違うとこもある pic.twitter.com/8pTXaQ1RVI
シロアリの体の中 https://t.co/kESkaYzVhc pic.twitter.com/lsjlQICQzY
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 19, 2021
スケールあると簡単でしょうけど、
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 19, 2021
どちらがゴキブリでどちらがシロアリかわかりますか? pic.twitter.com/MXTjXiLTDH
写真①(左)がゴキブリ、②(右)がシロアリです。 https://t.co/WZ4Y8hLF1X
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 19, 2021
カマキリは、
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 20, 2021
歩く時に鎌を使わない。 pic.twitter.com/sd2GQeDmjw
ゴキブリやカマキリ、シロアリとカブトムシの脚の作りは同じで、根元から、基節、転節、腿節、脛節、ふ節なのですけど、可動の仕方が違います。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 23, 2021
カブトムシの基節は体に埋まっていて、前後にしか動きません。
しかし、カマキリはこの基節が自在に動くのです。 https://t.co/jo3oFZgSYT pic.twitter.com/JtDBiIEsjy
飼育してたカマキリが死んでしまったので、せっかくだから前から気になっていた卵鞘の基を見てみました(写真①)。黄色のは卵です。
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) December 23, 2021
体の中では青い液体として付属腺の中にあるようで、これが産卵する時に泡のように膨らんで卵鞘になるのだから不思議です。
産卵直後はまだこの泡は青い(②)。 pic.twitter.com/NKuAVvxVIW