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生物を観察する方法をたまに聞かれることがある。でも、観察する対象によって、やり方は違うから、なんとも答えに困る。

ただ、生物を観察する時に大事だと思うのは、空間時間のスケールを変えて見た方がいいと思う。

空間で言えば、ある生物を観察する時にそのまま観察してもわからないから顕微鏡で拡大して観察する。でも大気中ではどうしても見れる限界があるから、電子顕微鏡でさらに拡大して観察する。また、見れない部分などもあるからその場合はμCTなどで見たりもする。さらに、切片や薄片などのように薄くして染色して見たり、光の弱い生物などのように超高感度のカメラで光を増幅して観察したり、トレイルカメラのように自動で撮影するカメラで観察したり、紫外線を当てて観察したり、赤外線カメラで観察したりもする。
 さらにマクロな視点だけ見ていてもわからないから、ドローンを飛ばして高いところから見たりもする。でも、ドローンでは見れる高さや範囲に限界があるから、知り合いにモーター付きハンググライダーで飛んでもらってより高く、広い範囲を見たりもする。
 このように、なるべく色々な空間を色々な道具や人に頼ってスケールを変えて観察すると、見えないものが見えることがある。見れるのなら道具は何でもいいから、こだわることなく貪欲に試していく。

また、時間で言えば、ある生物を観察する時にそのまま観察してもセミの幼虫やカブトムシの幼虫のようにモゾモゾ動いてるだけで、よくわからないことが多い。そんな時は、タイムラプス動画で撮影して時間を短くするとその動きや何をしているのかがわかることがある。体の中の器官の動きについても顕微鏡でその部位を拡大して動画を撮影して、それを早送りで再生して見るとその器官がどのように動いているのかがわかることがある。また、逆にスローで再生すると普通に見ても何をしているのかわからなくても、その動きが理解できる。さらに、動画をフレーム毎の写真に変換することで、より早い動きを理解することができる。
 このように、なるべく色々な時間を色々な方法を使ってスケールを変えて観察すると、見えないものが見えることがある。

 ここまで、まぁ、どうでもいいことを書いたわけだけど、最近、自分が当たり前とか、大したことでないと思っていることの中に、他人から見たら知らないことや参考になることがあることを知った。
だから、他の人が何が参考になるのか自分ではまったくわからないから、どうでもいいことを、だらだらと書いてみた。

まぁ、誰かの参考になるとは思えないけれど。。