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今月は、毎日のように色々な分野の研究者が会いに来てくれたので、いろいろな分野の研究者と話しをした。
私が会う研究者というのは、化石や岩石、生物などのいわゆる自然史と言われる分野の研究者である。この人たちは私なんか比べ物にならないくらいスゴイ研究をしている人たちだから、こんな田舎にいながらそのような世界の第一線で研究している研究者の話しを聞けるなんて、実に贅沢なものである。
さて、そんな私は、いろいろな分野の研究者とこれまでお会いしてきたので、その都度、「研究者」というものをじっくり観察してきた。
だから、今では「研究者」をなんとなく識別できる気がしてきた。
よく聞くセリフであるが、
『この世には2種類の人間がいる。』
『それは、研究者と研究者でない人間である。』
まさに、これである。
例えば、当館に来館して来られた人を監視カメラで観察していると、研究者なのか、そうでないのかが、なんとなくわかるようになってきた。
ただし、研究者とマニアは区別できない。
だから、ここでいう研究者というのは、研究機関に所属する人もいれば、個人で色々と調べているマニアもごっちゃになっていることを先にお断りしておく。
研究者が展示を見ている時の動きというのは、明らかに他の人と違う。また、複数で来ても研究者というのは、あまり群れない。たぶん、自分の興味のない物を見る気がないのある。他にもいろいろと他のお客さんと違うな~と思うことがあるような気がするけど、具体的にはなんとも言い表せない。
ただ、変なのである。
この変な人たちが、スゴイ研究をしている人だなんて、外見からはまったくわからないけど、常に何かを考えながら、コツコツと調べているのである。
私は、さして「変」ではない普通の人間だから、大した研究者になれなかったのではないかと、つくづく思う。