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妄想アマガエル日記(15)-8月14日(月)晴れ

「いや~笑った笑った。腹がまだ痛い」
与助と夜遅くまで笑って、ヘトヘトになって隙間に帰ってきた。

「この日記が特殊な訓練をして書いた暗号と思っていたなんて。。ぷっ、、」
思い出すだけでまた笑ってしまうので、腹が痛いから必死で我慢した。

少し隙間でゆっくりしようと横になった。
すると、いつの間にか寝てしまったようで、起きたら朝になっていた。

最近、夜も朝も涼しくなってきて、昨日の夜なんて少し寒かった。
だから、いつもは腹を上にして寝るのだけど、脚と手を縮めて座るような感じで寝たくらいだ。

ただ、昨日はだいぶ笑い疲れてしまって、与助くんに聞こうと思っていたもう一つのことを聞くのを忘れてしまっていた。

最近、オタマジャクシの頃を思い出そうとするのだが、水の中から陸に上がる少し前のことしか思い出すことができない。ただ、オタマジャクシの頃は水の中で暮らしていて、今は陸で暮らしている。
ということは、、、「次は空で暮らすことになるのだろうか~?」
それを与助くんに聞こうとおもっていたのだ。

水の中から陸に上がる時に、お尻にあったヒレはなくなって脚と手が出た。
ということは、、、「次は脚と手がなくなって羽根が生えるのだろうか~?」
最近、真剣にこのことを考えているのだ。

だから、空を飛んでいる生き物をよく見ている。
もしかしたら、あのトンボなどの群れの中に将来の自分の姿をしたカエルが飛んでいるかもしれないと思うのだ。。

ただ、いくら見ていても、羽根の生えたカエルのような生き物は見つからない。。

「時間が悪いのかもしれない」
いつも見ているのは明るい時が多いのだ。でも、夜は暗くて飛んでいる生き物が見えない。。。

「いったい、次はどんな体になるのだろうか~?」
「与助くんはいろいろと詳しそうだから、今度会った時に聞いてみよ!」

つづく