アリジゴクに関するツィート 8 豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館 2021年10月14日 14:45 アリジゴクについて その①アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫のことですけれど、この生き物は完全変態類の進化を知る上でとても重要な一群です。そこで、せっかく観察会がありますので、何回かに分けて、簡単にですがこの生き物について紹介してみようと思います。— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) April 13, 2019 アリジゴクについて その②アリジゴクが属する脈翅目は一部幼虫が水生のもいますけど、どれも蛹は陸で作るようです。アリジゴクは糸で繭を作ってその中で蛹の期間を過ごします(写真①、②)。幼虫の脱皮殻(③)と羽化殻(④)。羽化殻を見ると蛹の時の大顎はなんでこんな形なのだろ?と思います。 pic.twitter.com/bzsvCnfAuF— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) April 13, 2019 アリジゴクについて その③アリジゴクは、羽化するとき『宿便(写真②)』というのを1粒落として、成虫(写真①)になります。この『宿便』は幼虫の時に貯めていた排泄物なのか、戻ってくるための目印なのか、なんなのかわかりませんけど、硬く、ツヤツヤしていて、不思議な塊です。 pic.twitter.com/8dydbMm32H— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) April 13, 2019 アリジゴク その④成虫(ウスバカゲロウ)は個眼が小さいのか複眼がとても綺麗で、繊細な感じを受けます(写真①、②)。脚には先っちょに他の昆虫と同じように爪がありますが、どういう時に使う爪なのかわからないけど、その途中にも爪があります(③)。そして触角は節が多い。。。(④) pic.twitter.com/yIM8VCfPqg— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) April 14, 2019 アリジゴク その⑤アリジコクには巣というか罠を作るタイプとそのような物は作らずに徘徊して獲物を襲う種類がいます。巣を作るタイプは「すり鉢状」のを作りますが、お尻から回転しながら穴を作ります。回転する向きには決まりはないようで、右回転するのもいるし、左回転するのもいます。 pic.twitter.com/negANS1aC3— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) April 14, 2019 アリジゴク その⑥巣を作るアリジゴク(写真①、②)は大顎で砂粒を巣の外にふるいながら投げるので顎の内歯の間に棘があったり、中脚が長かったり、目が小さかったり、毛が長かったりますが、徘徊性のアリジゴク(③、④)は内歯の棘は無いし、脚短いし、目大きいし、毛短いなど違います。 pic.twitter.com/m99eFdoDVu— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) April 14, 2019 アリジゴク 最終回下関には色々なウスバカゲロウ類がいます。またウスバカゲロウに近縁なヘビトンボやツノトンボ、クサカゲロウ、カマキリモドキ、ラクダムシなどもいます。どれも、よく見ると、カッコイイです。もし、興味がありましたら、アリジゴクの観察会がありますので、ご参加ください。 pic.twitter.com/K8BWWgN0Y3— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) April 14, 2019 補足します。アリジゴクの巣がある境内の下などは砂が白っぽくて、薄暗いため人が見やすいように疑似餌の先に派手な色をつけた方が便利です。なお、徘徊性の種(写真①)は眼が大きくて、ハエトリグモみたいに前向いてますが、造巣性の種(②)は眼が小さいのであまり見えてないのかもしれません。 pic.twitter.com/8lyi6SYEm0— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) November 30, 2018 砂の中にいるアリジゴクが獲物を襲う様子を観察するのに便利なのが、タコ糸(20cmくらい)の先に釣り用の重りをつけて、その先を蛍光ペンで色を塗った疑似餌です。これで、巣の底あたりをチョイチョイ揺らして動かすと噛みつく様子が観察できます。うまくいくと釣りあげれます。お試しください。 pic.twitter.com/th15qBkdfz— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) November 29, 2018 ダウンロード copy 8