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 来館された時は雨が降っていなくて、帰る時に雨が降っていることがある。そんなお客さんを見ていると、傘をどうにかしてあげたくなる。

忘れ物の傘はあるから、それをあげてもいいのだろうけど、忘れ物の傘は一応誰かの物であるからそれはできないし、そもそもそんな傘を貰っても困るかもしれない。

では、一時的に駐車場までの雨をしのぐだけの傘というのは、どのようなものがいいのだろうか~?

例えば、使い捨ての傘を販売すればいいのだろうが、当館は市立の施設であるから物を直接、物を売ることはできないし、そこまではしたくないだろう。

そう考えると、安くで一時の雨をしのげる傘を差し上げたらいいということになる。

最初に思いつくのはゴミ袋である。ゴミ袋は90ℓくらいの大きなものでも一枚単価は安いので、必要な方にあげることはできる。しかし、問題なのは、これをどうやって雨避けに使うか、である。

袋をかぶるというのが一番簡単であるが、それはあまりオススメできない。
では、次は空気を入れて、それを持って雨を避ければいいが、風船のように膨らむから雨避けにはならない。

では、どうにかして、袋に骨をつけなければならない。
骨を昆虫の翅の翅脈のように配置すればいいのだろうが、それではコストがかかる。そこで思いつくのは、袋を空気を入れた状態で平らにする方法である。

空気を入れるのは上から下にバサッと空気を入れて簡単に膨らませられないといけない(いちいち口でふ~ふ~していては疲れる)。そう考えると、袋の一部を圧着して空気の骨を作る方法が考えられる。雨さえ防げればいいのだから既存の傘のように骨や棒なんてなくて、(手は濡れるだろうが)それを両手で持てばいい。

左がふつうの袋、右が平らに膨らむ袋
左はふつうの袋、右が平らに膨らむ袋で雨を避けている

しかし、このような圧着による空気の骨だと、強度が持たないかもしれない。では、他にどんな圧着の仕方があるだろう?

ゴミ袋が膨らず平にするための圧着(線が圧着した部分)

バサッと簡単に空気が入り、平らに近く、そして雨に対して強度があり、雨を効率よく流す圧着を考えると上の4つくらいしか思いつかない。でも、まぁ、雨に濡れない一時的な雨避けにはなりそうな気がする。

使い終わったらそのまま捨てるなり、ゴミ袋に使えばいい。車に帰って、袋を裏返して結べば車内に雨が入ることもないだろう。

まぁ、だれもこんなもの作ってはくれないだろう~。