足尾駅 わたらせ渓谷鉄道 国登録有形文化財


2024.04.02
栃木県日光市にあるわたらせ渓谷鉄道の足尾駅にやって来た。


随分昔に訪問した記憶だけがあるが全くと言っていつのことだが思えていないが、この木造駅舎は、微かに記憶が残っている。


この駅舎は、わたらせ渓谷鐵道の前身である、旧足尾鉄道時代に開業した当時のもので、旧足尾鉄道は1914年に全線開業、足尾駅はその2年前の1912年開業にあわせて建築された木造平屋で、同線内では最大規模を誇る駅舎で、昭和13年に部分改修されていた。


駅舎のほか、上下線のプラットフォームや貨物舎も国登録有形文化財に指定されていた。ノスタルジーを感じさせる赤い丸ポストといい、板張りの壁と国鉄時代の駅名標など、ここだけは時が止まっていた錯覚に見舞われ、銅山で栄えたあの頃の声が耳を澄ませば聞こえてきそうだ。


2面2線の相対式ホームを有する地上駅と銅製品や原料輸送のための貨車を入換・留置しておくため、広い構内に何本もの線路が敷かれていましたが、線路ははぎ取られ、空き地だけが残され、その片隅にはキハ30形・キハ35形気動車が静態保存されていた。



駅近くにあるここは、古河掛水倶楽部」といい、古河鉱業の迎賓館として建設された建物で、大正初期に改築され、外観は洋風、内部は和洋、それぞれの様式を用いた2階建てで、現役の福利施設として宿泊や会合に使用されているが、土・日曜日・祝祭日に限り一般公開されていると言うが、冬期の現在は休館中であった。


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