エコシステムとツールが好き

 VJの相談をよくもらってやってるせいか『VJお好きなんですね』とか『ビジュアル作るの好きなんですね』とか『表現系お好きなんですね』とよく言われる。

 が、実は表現にはあまり興味がない。じゃあ何故やっているのか。僕は環境やツールを作るのが好きだからだ。

 僕はこの手の相談が来るとSlackなどで話題をシェアし、興味ある人を募る。社内の表現に興味あるエンジニアやデザイナやアーティストが大体手を挙げるので、彼らが活躍する環境、主にツールを作る。

 現場で自分がオペレーションするかというとあまり興味がない。むしろ自分が作ったツールを自分以外がオペレーションして自分の予想外の絵を出されるのに非常に満足感を感じる。

 結局自分は自分の周りのデザイナやクリエイタが喜ぶようなツールや環境を作ることに喜びを感じているんだと思う。なので自分が直接オペレーションやコンテンツ制作をするとリアクションが見れない/見えづらいのであまり楽しくないのだ。

 以前1−10で開発したZIGSIMも同様だ。センサという分かりづらいものをデザイナーやプロデューサなど、非エンジニアのクリエイターが触れてアイデアが出せたら良いな、という気持ちが根っこにある。ZIGSIM、ZIGSIMPRO共にそれを達成できてるとは言えないが・・・。

 理想的には、技術は既存の土台としてみんなが理解していて、その上でみんなが様々な視点から意見が言えることが理想だ。プロデューサはプロデューサならではの、デザイナならデザイナならではのアイデアがテクノロジーの下地を強襲した上で出てくると非常に濃いアウトプットに繋がりやすいと考えている。

ツールやアプリケーションが多いが会社の経営層や政治体にコミットし始めるとおそらくエコシステムというか環境、インフラ的な印象がどんどん強くなるはずだ。

 引き続きツールやクリエイターのためのエコシステムを頑張っていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?