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【ルビー③王冠のメイン石⁈】

今回はルビーのバリエーションや
加工偽物・合成・取扱い上の注意
についてご紹介します。

1.バリエーション

写真左はスタールビーです。
スタールビーには、結晶の中に微細なルチルが
整列して存在しています。

 それが太陽光が当たった時に干渉して
光の筋を見せている状態です。

写真右はルビーインゾイサイトという石です。
グリーンの部分がゾイサイトです。

 ルビーとグリーンのゾイサイトとは
共生して一緒に産出されることが多く、
ビーズなどでもよく流通していますね。

 2.亜種:コランダムグループ

コランダムグループの中で
写真のようなカラーバリエーションのものを
亜種としています。

 ただ、ルビーと間違われやす石としては、
スピネル・ルベライト・レッドベリル
などがありますね。

 スピネルに関しては、イギリス王室の王冠の
一番メイン石がブラックプリンスルビーという
価値の高いルビーだと言われていたのですが、
実はスピネルだったという話も有名です。

3.加工について

ルビーの加工には、
加熱処理鉛ガラス含浸があります。

 鉛ガラス含浸は、
スワロフスキー・バカラなどの高級ガラスで、
透明度や光沢感が高いものをルビーに含浸させることで、
透明度や美しさをアップさせることができます。

 また、この鉛ガラスの含有量によって
ルビーのランクが分けられていて、
ルビーの全体量の比率に対して鉛ガラスの割合が
10%程度のものを重度
1.5%を中度
0.5%程度を軽度と分類しています。

 軽度の加工は、
かなり品質の高いルビーでも行われていて
宝石として価値の高いルビーでも
軽度の加工が施されています。

 反対に、重度の加工のものは、ルビーとしての価値は
下がってしまい安価で流通していますね。

また、全くなにも加工がされていないルビーは
とても希少性が高く、高額で取引されます。

4.偽物・合成

ルビーの偽物としては、天然ルビーに近い人工石の
合成ルビーが流通しているので購入の際は注意が必要です。

5.取り扱い上の注意

ルビーは基本的には硬度も固く、丈夫な石です。
稀に超音波洗浄機でクリーニングした際に
割れることがあるので注意が必要ですね。

 次の記事も見て下さいね〜
でわ!


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